民族BL×両性具有 「誰にも知られてはいけない」「僕のこの身体を――」 王と侍女の間に生まれた第六王子のルーイには、誰にも明かせぬ秘密があった。 それ故に父王に虐げられ、母の命と引き換えに「女」として政略結婚することを命じられる。 嫁ぎ先は隣国、狼と共に生きる民族の住まう地。 しかし、婚礼を終えた晩、番となる王子・ゼスに、王女ではないことを見破られてしまう。 追いつめられたルーイは、自身が「半陰陽」であることを告白し―――。 新たに紡がれる番の運命の物語、開幕
むかし、狼と白鹿が恋に落ち、番になった。その血を色濃く受け継ぐ白い髪の子供は「白鹿」と呼ばれ、代々王族の番となる宿命だった――。王都を守る兵士のイルウェスはある村で幽閉されていた金色の瞳の白鹿を助け出す。やせ細り言葉も話せない白鹿に『アルタ(金色)』と名付け、二人は少しずつ心を通わせていく。美しいもので溢れる外の世界に目を輝かせる無邪気なアルタを「守ってやりたい」と願うイルウェス。だが、アルタは掟により王族に嫁ぐ運命で――…。独りの兵士と純粋な白鹿の身分違いの恋。
オルハ
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