1980年代、東欧。日本人留学生・ののが買ってきた卵から孵化したのは、トカゲのような生き物。成長するにつれて、伝説のドラゴンに近づいていき…。一人と一匹が暮らす、欧州舞台日常ファンタジー。
1980年代、チェコスロバキア。民主化への過渡期に留学していた主人公の大学生・ののは、マーケットで購入したとある球体から、トカゲ?のような生物が生まれるのを目の当たりにする。 やがてトカゲ?は火を吹き、背中には翼が。 そう、彼はトカゲではなくドラク(ドラゴン)だったのです。 全4巻とコンパクトにまとまった、人とドラゴンの異種間交流を描く日常系漫画。 装丁の紙質が絵本っぽくって良いです。また、カバー下のデザインもまた絵本っぽくって良いセンス! 絵柄も全体的に優しくて、ほっこり。肩の力を抜いて読める良い作品です。 一点、最終巻ラストはもう少しふたりのエピソードを読みたかったかな。 また本作の注目すべきポイントは、大体各話の終わりに原作者のコラムが挟まれていること。迸るドラゴン愛が凄まじい。 紹介しているのはドラゴンの伝説や名著、果ては舞台のモデルとなったチェコスロバキアの解説まで。 ぜひ時間があれば紹介している作品に触れてみたいですね。
by せーふぁ (1048)