松藤純子

仕事一筋のはずだったのに、気がつけば彼のことばかりジェイミーは10代で両親を亡くして以来、妹の面倒をみてきた。自由奔放な妹を養うため、恋をする暇すらなく、ボスであるライアンとも意識して距離を保ってきた。だがそんなある日、ジェイミーの遅刻をきっかけに、ライアンは彼女の私生活に興味を抱きはじめる。どうしよう…懸命に冷静な秘書を装ってきたけど、本当はライアンに惹かれているのに。プレイボーイの彼に相手にされないとはわかっていても、その戸惑いは彼のバハマ休暇に同行することでさらに大きくなり？

ティアはイタリア人のルカとの結婚式の直前、彼が愛のない結婚をしようとしていることを知ってしまう。式を挙げずにそのままイギリスに戻った彼女は、お腹の子どもと生きていく決心をした。だが、突然彼女の前にルカが現れる。それもティアが助産師として働いている病院のドクターとして。そして、生まれてくる子どもが心配だと彼女の家にいついてしまう。家ではこまめで職場では手際のいい彼と、結婚式で見せた冷徹な彼――どちらが本当の彼なの…？