村田ひでおさんの作品の書影

村田ひでお

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4

4.3

18巻まで読みました

90年代前半期、"金田一少年の事件簿"や"MMR"、"LET'S ぬぷぬぷっ"などに並んで、当時の週刊少年マガジンを支えた伝説的作品の一つ。
当時、週刊少年ジャンプでは"SLAM DUNK"や"幽遊白書"、"タルるートくん"、"ダイの大冒険"などが連載されていて、発行部数は600万部を突破していました。
それに健闘していたマガジンは、90年代後半に"GTO"や"サイコメトラーEIJI"などの人気作を連載し、マガジンの発行部数がジャンプを抜いて、マガジンは黄金期に入ります。
本作はその黄金期直前まで連載されており、黄金期の礎を築いたと言える作品です。

この頃のマガジンの連載作品はほぼヤンキーかスポコンの二択で、本作はその両方となる、ヤンキーでスポコンマンガです。
弱虫で貧弱な高校生・沢村典隆くんは、同級生の女の子・中山美樹に、「弱い人は嫌い」と言われてしまい、彼女を振り向かせるため、部員一人の寂れた蹴道部を訪れる。
蹴道部の丸山コーチの元、部員のチャンプアと一緒に特訓をして、次々と迫りくる強者との戦いに勝ち上がってゆくという展開です。

主人公はキックボクサーですが、相手はボクサーであったり空手家であったり、軍隊格闘技や中国拳法などを使います。
描かれる戦いは異種格闘技で、その道の強豪が、先日キックをかじった貧弱ボディの沢村に襲いかかります。
相手は皆、ガタイが良いマッチョマンですが、対する沢村はアバラの浮いたか細い肉体をしていて、普通に考えて勝てるわけはないのですが、丸山コーチによる奇抜な特訓による必殺技により勝利します。
特訓方法がめちゃくちゃで、犬のマネをして散歩したり、同級生のスカートの中を覗き見たり、ツイストを踊ったりなど、とても特訓とは思えない奇行に走ります。
それを聞いた対戦相手が笑い出すか、怒りに震えるのですが、それが実は特訓で、結果、繰り出す技に周囲が驚くのがフォーマットとなっています。
また、この時に出す技の説明などに、90年代初頭の時事ネタや流行ネタを交えることが多く、当時を知る方にはとても懐かしく感じると思います。
「れぇーさぁーひゃくぅ」とか、誰にも言えないの佐野史郎とか、歌手の小金沢くんとか、ニセヤキソバンとか、本作を読むまで完全に記憶の彼方でした。

ただ、全米ストリートファイト大会編の終盤では展開が急ぎ足となります。
トーナメント制なのですが、対戦相手を雑な技で一話で一人倒してゆき、トーナメント制なのに11回以上の戦いを次から次へとこなしてゆきます。
ラストバトルもいまいち思い入れの少ない敵が相手で、おまけにバトルの様子も描かれず終了しました。
一方で、ラストバトル直前の特訓、ラストバトル後の沢村らしい締めはとても良かったと思います。
ラストは賛否ある感じがしますが、テンポは良く、安定しておもしろかったです。

破壊王ノリタカ!

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完結・全18巻

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tetsu

tetsu1732
11ヶ月前

3.0

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ts808

ts808
2年前

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4.5

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