霧壬ゆうや

一流商社に勤めるエリートビジネスマンの前田は苦い過去を持つため、モテるにも関わらず恋愛に消極的な生活を送っていた。そんなある日、密かに売春も斡旋している会員制高級クラブを接待で訪れた前田は、かつての想い人であり苦い過去の原因でもある宮野と再会する。しかし宮野は昔とひどく印象が変わっていて、煽るように前田を挑発してくる宮野をいきおいのままに抱いてしまうが――!?

裕福な祖母の家に引き取られ名門私大・誠至館に通っている河瀬炯だが、訳あってバイト三昧な日々を過ごしている。ある日、白装束に身を包んだ神秘的な男・九曜宗士と出会い、彼の住む館でアルバイトをすることになった。美しく穏やかな空気を纏う九曜に心惹かれていく炯だったが、実は九曜は「生神」と呼ばれる不老の存在だと知り――!?

人間と獣人、二種類の種族が暮らす世界。騎士のフランは、酔った帰りに獣人の男と目が合った途端、急に体が熱くなりその獣人に抱かれてしまった。「あんたは俺のつがいだ」と言われたが…！？描き下ろしも収録！

今は亡き帝国軍人だった祖父の館を大掃除することになった大学生の行人は、長い間放置されていた納戸部屋の中で洋棺を見つけた。好奇心から中をのぞくと、そこには謎の男が横たわっていて、行人の血を飲んだことにより男は完全に目覚める。その上、吸血行為には催淫作用があり行人が意識を失うほど二人は抱き合ってしまう。目が覚めてから事情を聞くと、謎の男は自身を「帝国陸軍大尉・式部政典」と名乗り、かつて祖父の部下で不老の吸血鬼だと語りだし…。