元風俗嬢、ちひろ。海辺の小さなお弁当屋で働く彼女の元にはいろいろな悩みを抱えた客がやってくる。恋愛、仕事、家族、自分自身…ちひろが導く答えは? 多くの人を救った傑作、新作で復活!!
「どんなダメ男も受け入れてあげる」。風俗嬢・ちひろが出会った、みにくく、あたたかく、せつない、人間たちの物語。
続編『ちひろさん』(以下2)が良かったので、前日譚であるこの作品(以下1)が気になり読みました。 たしかに同じちひろが主人公ですが、2の田舎での弁当屋とは打って変わった生々しいタッチとテイストで、2の節々で語られる彼女の過去 都会での風俗時代が赤裸々に描かれています。2が光なら1は影。わりとくるものがあり物語を凝視し辛いです。しかしそれでも過去 彼女に何があり何を感じたのかが少しでも理解できる作品です。ちなみにあの店長も出てきます。 どちらが好きかと言われると2だと断言できます。ただ作品をより深く理解したいとなると1を読むのはオススメです。改めて1を読む日は遠いと思いますが、読んだことにより、より2が好きになる方は多いと思います。
by シン (1394)看護師の夢を諦めた女王様、人を好きになれない女教師、異国に憧れる少女、誰にも嫌われたくない森ガール……少しだけ人生に疲れた女達の前に、お寿司のネタを頭にのせた「寿司ガール」がそっと現れる。「私を見てくれている相手」を得た女達は少しだけ前を向くようになり――?「ショムニ」「ちひろ」で女心を描き出した安田弘之の新たなる代表作。今を生きる全ての女性を応援する人間賛歌!