安田弘之

「ちひろ」の続編。

生きるとはどういうことかをシンプルに、素直に感じさせてくれる作品。
名作。

続編「ちひろさん」の大切な下地。

心の赴くままに生きるちひろ。
とはいえ、ときにはしがらみの中でもがく姿もあり、まだ暗い海を揺蕩っていることが分かる。

画風はこちらの方が好き。

安心の安田作品。

いつもの人間ドラマに、不思議な寿司の生き物を添えて。

安定しているが、
個人的にはショムニやちひろシリーズほどではなかったかな。

元風俗嬢のちひろさん。前作『ちひろ』の続編。
『ちひろ』から順番に読んでいて、ちひろさんの達観した生き方に元気をもらったり、ホロリとしたり、癒されたり。とても良い作品でした。

ただ難癖をつけるわけではないのですが1点。
終盤、ちひろさんのキャラクターの枠からはみ出て、説教臭さが強く感じられたのが個人的に惜しかったです。
ちひろさんの生き様を客観的に眺めて、そこから何かを掬い上げるのが楽しかった。
変に力が入ってる時にまた読み返したい、そんな作品。

すべてがどうでもよくなった

脆さ

面白い！10年前に出た『ちひろ』も読みたいと思いました。
1人のとき、ふと何度でも読み返したい作品。
ちひろさんという人と、周りを取り巻く人達みんなが愛しい。
お弁当食べたくなります。

風俗店で働く主人公ちひろ。
風俗漫画なのでまぁ下ネタは出ずっぱりですが、そこが本論ではなくてちひろさんの生き方。考え方。
こっちがメイン。一度読むだけじゃこのお話の真髄は見えてこないかもしれない。
深いです。若いのに悟りを開いているかのようなセリフ、しぶとく生きる強かな女。

先にバイアスを持ちたくないので、続編ちひろさんを読む前に、出版順にこちらから読みました。
少し間を置いて、また『ちひろ』を読んでから『ちひろさん』へ移りたいと思います。

絵柄は確実に人を選びますが、絵柄がどうこうとか言ったレベルの作品ではないですね。

今世紀最大に面白かった