のん

ひとりぼっちだった安達と普通の女子高生・しまむらの出会いから始まるエッセイっぽさある作品。

安達がとにかくしまむらのことを好きなわけだが、めちゃくちゃ百合というわけではなく、しまむらの特別になりたいというふわっとした感じなので、百合耐性ない人でも読みやすいと思う。

安達が高校生にもなって…みたいなガキっぽさが溢れたり、めんどくさかったりで全然好きになれなかった。

3巻既読。3巻でめでたく星5。
アニメ化を経て、更に安達としまむらのなんとも言えない距離感と透明感しかない絵柄に磨きがかかった感ある。最高。

イチャラブ百合でもなく、不穏百合でもなく、友達未満から緩やかにプラトニックな百合が始まる漫画。
原作の入間人間先生は「やがて君になる」のスピンオフで拝読してて、淡々とした展開の中でも心理描写を水や風景に喩えて表現するのが巧くて、本作でもそれが随所に見られた。
コミカライズ版でもそれはうまく表現されていて、淡々とした中でも緩やかに進む百合は癒される。
コミカライズにあたって作画も美しく、成功例のひとつだと思う。