桜井海

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ペットショップの売れ残りであるブサイクな猫と妻を亡くした心優しき元ピアニスト・神田冬樹、孤独な1人と1匹が出会い、お互いの灰色だった日常が色づいていく様子をハートフルに描いている。 後にふくまると名付けられた猫。そんなふくまるを溺愛し、ふくまるに出会ったことで表情に緩みが出てきたおじさまがとてもかわいい。いつもは大人の余裕やダンディーさがあるものの、ふくまるといるときは無垢な少年のように輝かしい笑顔を見せてくれるおじさまのギャップにも心を掴まれる。 おじさまとふくまる目線両方で楽しむことができ、さらにふくまるの生い立ちや猫ならではの感覚などをひしひしと感じながら読み進めていくことができる。こんなにも猫に感情移入できる作品は他にはないだろう。 最初はサクッと読めて癒しを与えてくれる仕上がりだったが、おじさまのピアニストだったときの過去が浮き彫りになってきて、話数をまたいでじっくりと読めるような構成になってきて、よりこの作品にハマっていってしまう。 猫が好きな人はもちろん、孤独を感じたことがある人、何かを諦めてしまった人などにもあたたかさを与えてくれる作品です。by れとれとさん (617)

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