手原 和憲(たはら かずのり)は、日本の漫画家。2008年「ミル」にて「小学館新人コミック大賞」第63回青年部門 入選を受賞する。2009年より『月刊!スピリッツ』(小学館)において、受賞作品を連載化した、「ネコで女子高生でバァさん」の化けネコとその飼い主である大学生の「不思議な同棲物語」を描いた『ミル』を連載した。
毎年、いいところまで行くのに「あと一歩」が続く微妙な私立高校・木登学園(きとがくえん)のサッカー部。2年生の主人公・今中(いまなか)はドリブルが武器のフォワードだ。だが彼は、監督が日々繰り返す「勝つ為に無難なプレーに徹しろ!」という方針に正直、なじめない毎日を過ごしている。チームメイト達も、程度の差はあっても疑問や不満が膨らんでいる。そんな危うい状態だ。ところがある日、事件が起きる!3年生が引退し、新チームが動き始めるタイミングで監督が他校の引き抜きに応じてしまったため、体制がガラッと変わったのだ。そして、大昔の名選手・クライフに心酔する新監督の口から発せられた言葉に部員達は息を呑む…「勝つことにこだわっても、どうせどこかで負けます。だったら美しいサッカーにこだわりましょうよ。最高の負け試合をして、絶頂の中で美しく散りましょう!!」おいおい…いいのかそれで!!?俺達の最終学年、この中2病みたいな監督に任せちゃって本当にいいのか!!?
「ビッグコミックスピリッツ」誌上にて不定期掲載され、その度に人気を博してきた読み切り短編を余すところなく収録、1冊にまとめました。ケガを引きずりながら最後の選手権に懸ける点取り屋をチームメイトとの友情を絡めて描いた【ピンチキッカー】。レギュラーの座を奪うことしか頭にない俺様控えGKが暴れ回る痛快なストーリー【ベンチウォーマー】。先輩からのコンバート命令に納得できない下級生が迷い、そして答えを見つけ出してゆく【ウノ・ゼロ】。一時代を築いた老監督の、哀しくも重みのある退き際を教え子であるコーチの目線から描く【老牛】。ユースを蹴って高校サッカーに転身した天才DFの末路に落涙必至の表題作【68m】。弱小校から強豪まで、高校のサッカー部を舞台にした5つのストーリーは、いずれも温かく、そして優しい感動を呼ぶものばかり。本人もプレイヤー経験のある著者による超意欲作、ぜひお手元に!!
masososo
tattemiru223