君塚祥

勇者の能力が生み出した分身体と偽ることを強いられ、ただひたむきに戦い続け、ついに魔王討伐を果たした戦士・アルガ。だが勇者は、アルガの手柄をすべて自分のものとし、挙句の果てにアルガを反逆者として祖国から追放してしまう。信用していた勇者から裏切られ、これまでの苦労も仲間もすべてを失ったアルガは、戦いと無縁な第二の人生を始めることを誓う。知り合いも誰もいない辺境の田舎町にやってきたアルガは、その町で冒険者組合の職員の女性・ルノと出会う。ルノに仕事を紹介してもらうことにしたアルガだったが、戦士であることを隠した結果、もらった仕事はまさかの木の実の採取。ということで、魔王も倒す最強戦士は、田舎町で木の実採りにジョブチェンジすることになったのだった――。ウェブ発人気小説、待望のコミカライズスタート！

時は1927年。世界大戦後も土地をめぐる各国の争いが加速する中、自治権をもつ国際的自由都市として、様々な人種や文化、あやかしまでもが入り乱れる街、それが上海。「魔都」と呼ばれるこの街で、茶館『白蛇亭』を営む花琳は大妖怪　女カの血をひく半妖の少女であった。人々の思惑や、あやかしの気配が漂う魔都で、次々に舞い込む怪事件に茶館の主と変わり者の下宿人たちが挑む!!

昭和初期の日本。食い詰めた青年・九二郎はひょんなことから軍人として召し上げられ、宗教団体への潜入捜査を命じられる。未来を言い当てるという謎の団体を探る九二郎は屋敷の中で、水の中で眠る少女を見つける――。