金田一蓮十郎さんの作品の書影

金田一蓮十郎

ファンになる

作品数:18

kannaさん、他2人がファンになりました
ファンになる

701

3.3

ジャングルに住む少年「ハレ」と謎の少女「グゥ」が織りなす一話完結型ギャグ漫画。
謎の少女と描くといかにもミステリアスでクールな美少女を連想しがちですが、グゥの謎っぷりはそんな生半可なレベルではなく、グゥという名前以外は出自を含め何もかもが不明で登場し、最後まで不明のまま終わります。
また、生物を自在に飲み込んだり吐き出したりでき、体内に人と小鳥が住んでおり、魔法のような謎の能力(性別の変更、幼児化、催眠術など)があり万能、普段はしかめっ面ですが容姿を美少女に変えることができ、それも顔だけではなく8等身の謎の美女になることも巨大化することもできます。明らかに人間ではない何者かなのですが、その正体は最後まで明かされることはないです。
そんなグゥの奇行はなぜかハレ以外の人物には奇異に映らず、グゥの行動でいろいろなドタバタが発生するのですが、ハレが振り回されて終わるというフォーマットのストーリーとなります。

ニコイチ、ライアー×ライアーなどの作品がある金田一蓮十郎さんのデビュー作で、本作連載時は若干16歳でした。
そのためか絵もストーリーも荒削りな感じはありますが安定していて、明るく楽しい作品です。
全10巻ですが本作で完結しておらず、「ハレグゥ」とタイトルだけ変えて続いています。
ハレグゥは読んだ(と思う)のですが、内容がうろ覚えなので、そのうち読み直したいと思います。

一話完結のギャグ漫画ですが、意外なほど設定は重いです。
ハレの家庭は母子家庭で、母のウェダは14歳で父親不明のままハレを身籠ったため生家を追い出され、ジャングルにやってくる。
父親だった男も登場するのですが、女癖が悪く性格破綻しています。
非常に悪い環境、暗い設定なのですが、基本的にはグゥの奇行とハレのツッコミで本作は成り立っており、暗い設定を感じさせない内容になっています。
ただ、自堕落で家事を初め一切をグゥに任せているウェダが、中盤実家に帰ったとき母親面をしてグゥにしつけをとやかく言うシーンが登場し、ちょっとムッとしました。
ウェダは本作の主要キャラなのですが、そういう面があり個人的に好きなキャラじゃないです。

楽しくて面白い作品なのですが、作者のデビュー作ということもあり読みづらさがあります。
ストーリーがメインの作品ではないのですが、一気読みは少し疲れるかもしれません。
また、個人的にウェダがあまり好きではないため点数は低めですが、とにかく楽しい作品なので、万人におすすめします。

ジャングルはいつもハレのちグゥ

レビュー(68)件

完結・全10巻

3.8

2021.3

ライアー × ライアー

レビュー(194)件

完結・全10巻

3.0

1巻まで読みました

記録用

ラララ

レビュー(68)件

完結・全10巻

3.0

10巻まで読みました

2020.06.27

透くん可愛いな

ライアー × ライアー

レビュー(194)件

完結・全10巻

4.0

10巻まで読みました

このレビューにはネタバレを含みます。

2020/05/17、10巻。
やっぱりストーリーが普通じゃなくて面白い。絵は青年誌っぽいけど、話超引き込まれる。両親も友達も息子の実父親も、皆理解があって穏やかで良い人達ばかり。問題が起こっても長く引き延ばしが無くてサクッと解決するのが、イライラせず見やすくて良い。

須田まことは男。ある日彼女死んで、実は2歳の子供がいた。1人で生きるには辛過ぎてその子を引き取ることに。その子供が母親を突然亡くして泣き叫ぶので、まことは女装して母親のフリをして育児する。カミングアウト出来ないまま子供は小学生高学年に。その頃まことは会社の女の子菜摘に惚れる。ある日女装で仲良くなってしまい友達になり、女装のほうで告られる。半交際し暫くしてカミングアウトし、男と認識してもらい付き合う。始めは受け入れ難かったけど、後にラブラブに。だいぶ暫くして息子の崇にカミングアウト、まことの友人達にカミングアウト、菜摘の両親にカミングアウトした。崇の実の父親の登場もあったけどあっさり解決した。最後は結婚。日本の結婚式ではまこともウェディングドレスを着て、会社の人達全員にカミングアウト。思い残すことなしで終了。番外編では、まことと菜摘の子供出産。

ニコイチ

レビュー(56)件

完結・全10巻

この漫画家が好きな人におすすめ

Loading ...
Loading ...