リスナーの一人のままだったらこんな感情、知らずにすんだのに――…。 内気な性格の大学生・樹の唯一の趣味は、ラジオDJの湯之口新(通称・ユノ)がパーソナリティを務めるラジオ番組を聴くこと。そんな樹はある日、街の本屋でユノと遭遇する。思い切って彼に声をかけると、何故か一緒にお茶をすることに。緊張しながらも「ユノさんみたいに話し上手になりたい」と打ち明けると、ユノは優しく励ましてくれた。それ以降、ユノからの言葉を胸に少しずつ自分を変えていこうとする樹。また会えるかもしれない、と思いもう一度あの日の本屋に行くと、そこにはユノがいた。少しずつ近づく距離に、二人にはそれぞれある感情が芽生えていくが――…。
3.34
325
発刊: 2012.04.25 ~
完結・全2巻
新刊通知
a男2人、“友達”はじめました。 ヘアメイクの安藤達緒には、最近気になる奴がいる。同じ職場のスタイリスト、羽賀一だ。同僚はもちろん、モデルにも人気がある一だが、実は超・無愛想で友達0人の人間ギライ。そんな彼を見かねて「友達になろう」と持ちかける達緒だが… 友情が愛に変わる瞬間。思いとは裏腹に気持ちは走り始めて──。 表題作ほか、完全新作の描き下ろし『鬼束先生のお気に入り』も同時収録!
サラリーマンの八百富永寿は、幼い頃から類まれなる幸運に恵まれ、順風満帆な人生を送り続けてきた。しかしある日を境に、今までの強運が嘘のように不幸に見舞われるようになってしまう。周囲の助言もあって、会社帰りに出会った地蔵に粗雑なお参りをする八百富。「これでなんとかなるだろう」と帰宅すると、そこには見た事もない男が居て、更には「自分は疫病神です」と言い出して―――!? そこから半強制的に始まった二人の共同生活とは――…。
とある高校には、依頼人の告白が上手くいくよう協力する告白代行屋…通称「告り屋」が存在する。「告り屋」に所属し、女子からの依頼しか受けない高校1年生の内山にある日、同じクラスの無口でいけすかない男・海藤から依頼がきた。 男からの依頼は断る内山だが、「こいつの弱味を握れる!」と、特例でその依頼を受けることにする。「好きな相手は秘密」という海藤の事をリサーチする中で、彼の意外な一面を見た内山。海藤の好きな人が一体誰なのか気になり始め──…。他、「告り屋」に所属する2年生・紺野と3年生・友森の話も収録。「告り屋」に所属する男子高校生たちの、甘くて切ない青春オムニバス!
150
発刊: 2014.08.25 ~
完結・全1巻
新刊通知
a彼にはどんなふうに世界が見えているんだろう──内気な高校生、柚ノ木は、クラスメートで唯一同じ中学校出身の斎間が気になってしょうがない。いつも賑やかなグループの中心にいて、柚ノ木とは正反対の斎間。普通ならほとんど接点のない二人だが、中学の頃のほんの些細な出来事が、柚ノ木には忘れられない彼との記憶となっていた。それから斎間が気になるまま、二人は近づくこともなく高校2年。くじ引きで柚ノ木と斎間は文化祭の実行委員に選ばれる。近づくはずのなかった二人の、淡く甘酸っぱい恋物語【同時収録】みつかどスラッガー