あったかい下町情緒とほんのり香る江戸情緒、居心地満点の人形町を舞台に噺家・やんまとその妻・奈津がおくる落語人情コミック。噺(はなし)はまずくはないが、今ひとつパッとしない極楽亭やんま。“借金も芸の肥やし”と、ためたツケの返済を迫るママから逃げていたところへ、やんまの師匠であり平成の名人、落語界きっての大看板・極楽亭閻魔(えんま)が現れ……。落語を愛するやんまと奈津の夫妻を中心に笑いあり、涙あり、スリルあり、そして人情ありの日常。人形町に恋風吹いて、やんまと奈津ちゃんが駆け抜ける――。「金なんざ無くたってクヨクヨしない!情けは人のためならず!!情けは天下の回りモノ!!!っとくらぁ!!」。
白バイ隊員だった秋葉和彦(あきば・かずひこ)は、信号無視のライトバンを追跡したことで運転手を事故死させてしまう。マスコミから一斉に「深追い」として非難を受ける秋葉だったが、死んだ運転手が窃盗団の一人と判り、警察は正当な職務行為として処理する。しかし、秋葉は交通機動隊を追われて交通課勤務に。ある日、秋葉は担当となった交通事故現場で、被害者・高田(たかだ)のポケベルを拾う。そして、高田の死後もポケベルに不可解なメッセージが! それは高田の妻であり、秋葉がかつて想いを寄せていた綾瀬明子(あやせ・あきこ)から送られていた……。表題作「深追い」の他、親子二代で大物泥棒を追いかける刑事の姿を描いた「引き継ぎ」。警察小説の第一人者・横山秀夫の心に沁みる警察小説2編をコミック化!
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発刊: 2006.09.01 ~
完結・全1巻
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