幸せな結末、手放せますか――? 高校2年生の小松理紗は、幼なじみの佐野千紘に片想い中。 手のかかる彼の面倒をいつも見てあげているため、周りからは「佐野夫婦」と呼ばれるほど。 だが、ある日千紘から「彼女ができた」と告白され、あっけなく失恋してしまう。 「幼なじみ」という関係に甘え、想いを伝えなかったことを激しく後悔する理紗。 そんな彼女を励ましたのは、厳しくカタブツで有名な教師・夏生だった。 “恋をしたことがないのに婚約者がいる”という夏生に、理紗は「本気の恋を見せる」と宣言。 千紘を振り向かせることを決意するのだが……。 期待の新鋭作家・なま子が贈る、思い絡まる劇的ラブストーリー。 恋は、喜劇にも悲劇にもなる――。
あらゆる種類の麻薬に耐性がある通称“薬効体質"の主人公は、その類稀な体質を買われ、薬剤師から一転、厚生労働省直属の麻薬取締部、通称「マトリ」へ入省することに。 しかし、配属早々与えられた初めての任務に失敗してしまう。役に立たないばかりか、周りに迷惑をかけてしまい、落ち込む主人公。そんななかとある指令を命じられる。それは、新しい麻薬捜査チームを結成するために、省庁官民を問わない有能な人材をスカウトする業務だった。マトリの同僚たちをはじめ、エリート警視庁のメンバーやカリスマセレブ集団、有名人兄弟、裏組織の人間など、個性あふれる男性たちを相手に、奔走する毎日が始まる…! そして、主人公自身も、その麻薬捜査チームへ配属されることになるのか!?