自分に優しくしてくれる寛が野球を続けることで他人に貶められるのが嫌。そんなかなえの気持ちは上手く寛に伝わらず、2人は喧嘩別れしてしまう。寛から拒絶されたことで気持ちが不安定になったかなえは、再び援助交際で心を満たそうとするが――。
『センチネル』は『ガイド』なしでは生きていけない―― ごく普通の高校生・康代(こうだい)が数年ぶりに再会したのは、昔好意を寄せていた幼馴染のシロ。再会を喜んだのも束の間、シロが裏社会で生きる『センチネル』、自身は『ガイド』という超能力者であることを知る。発達した五感の代償に、『ガイド』と肉体で触れ合わなければ命の危険にさらされる『センチネル』。シロも例外ではなく、セックスを要求され…!? 「他の奴らに抱かせるくらいなら、俺が――」 求められるままに身体を重ねる中で次第に膨らんでいく特別な感情。康代は裏社会からシロを救い出したいと強く願いはじめるが――… ◆単行本収録の描き下ろし後日談(ラブラブ大人な休日)付き ◇電子限定の描き下ろし漫画(その後の甘い日常)収録
【これは、彼らの罪と罰。】闇を抱えた神父×人生に絶望した男好き…あなたの心を楽にしたい…何があっても君の味方だ。「私はあなたに左の頬を差し出しましょう。」ーー15年前、冤罪で逮捕された秋鷹(あきたか)。自分に罪を着せた真犯人が心を許していた木場(きば)だったと、秋鷹は絶望する。しかし、嘆き怒り追い詰められた秋鷹は木場と出会った意味を、自分がここに遣わされた意図を朝日の中で見出すのだった。木場を赦し、受け入れることを決めた秋鷹。彼の瞳に見えたのは、この悲しい人間を救わなければならないという使命。それとも或いは共に堕ちる地獄かもしれない。この感情は慈悲なのか、愛なのか、2人の新しい生活が始まるーー。狂おしくて切ない愛の物語。表題作他、セックスにトラウマを抱えた売れっ子役者を描く短編『仮面のなかみ』も収録。