灼眼のシャナ

高橋弥七郎

3.12

420

発刊:2005.10.27 〜

完結・全10巻

『灼眼のシャナ(1)』巻の書影
『灼眼のシャナ(2)』巻の書影
『灼眼のシャナ(3)』巻の書影
『灼眼のシャナ(4)』巻の書影
『灼眼のシャナ(5)』巻の書影
『灼眼のシャナ(6)』巻の書影
『灼眼のシャナ(7)』巻の書影
『灼眼のシャナ(8)』巻の書影
『灼眼のシャナ(9)』巻の書影
『灼眼のシャナ(10)』巻の書影
うにたべたいさんが読んでいます

この漫画のレビュー

5.0
4.0
3.0
2.0
1.0
3.12

8件の評価

3.6

10巻まで読みました

2クールが2回と、プラスOVA、劇場版でアニメ化もした、電撃文庫の人気ライトノベル『灼眼のシャナ』のコミカライズ版。

原作ラノベの作画は涼宮ハルヒの憂鬱シリーズでおなじみいとうのいぢ氏。
ファンが多い全盛期ののいぢのコミカライズはとても大変そうですが、キャラの特徴が捕らえられていてなおかつすごく動きが描けている、名コミカライズだと思います。
ちなみに作画担当の笹倉綾人氏は茜新社で成人向けマンガも描いているのですが、本作はエロ要素はほぼないです。
そのため、成人向けで培った技術で悠二のトーチが不必要に燃え上がり、シャナのフレイムにヘイズするような展開はなかったです。

ちなみに私は、アニメは主題歌は歌えますが、流行っているときに乗り遅れてしまいアニメ未視聴、原作も未読。
コミカライズで初めて本作を読みました。

主人公の平凡な高校生「坂井悠二」が、人を食う異世界人"紅世の徒"と、それを狩る"フレイムヘイズ"との戦いに巻き込まれる展開です。
フレイムヘイズの少女「シャナ」が、ひょんなことより悠二と共に行動することとなります。
なお、悠二は物語開始時点ですでに死んでいて、"トーチ"という状態にあったのですが、悠二は特殊な力を持つミステスのため、消滅せず存在し続けることができます。
また、ミステスを狙う紅世の徒がおり、悠二は、ミステスを狙い襲いくる紅世の徒にシャナと共に戦います。
紅世の徒がフリアグネという紅世の王が悠二を狙って襲いくるのですが、『炎髪灼眼の討ち手』という称号を持つシャナがその宝具『贄殿遮那』を振るって迎え撃ちます。
悠二もミステス『零時迷子』を持ってシャナをサポートし、ストーリーが進むにつれて守られる存在から守る側へシフトしてきます。
ストーリーは単純なのですが、中二めいた用語、作り込まれた裏設定が張り巡らされていて、じっくり読まないと戦闘理由等わからなくなりがちです。
活字をコミカライズしたためだと思うのですが、恐らく、それなりに時間をかけて理解していくべき場面が流されてしまうところがあり、読むなら先にラノベの方が良かったのではないかと思いました。
アニメ版だとうまく説明できているのでしょうか、背景や設定の説明がマンガだと難しいのだろうと感じます。

ラストも、戦いが続いていくような終わり方で、これから登場するのであろうキャラが画像だけで登場します。
マンガは原作かアニメファン向けに描かれた作品のように感じました。
ただ、戦闘シーンや、前述ののいぢ絵の再現力など、クオリティは高いので、アニメを見返す目的とかであればおすすめします。
私は原作かアニメを見た後で、再度読んでみようと思いました。

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