新装版 一騎当千

塩崎雄二

3.04

727

発刊:2016.02.22 〜

既刊8巻

『新装版 一騎当千(1)』巻の書影
『新装版 一騎当千(2)』巻の書影
『新装版 一騎当千(3)』巻の書影
『新装版 一騎当千(4)』巻の書影
『新装版 一騎当千(5)』巻の書影
『新装版 一騎当千(6)』巻の書影
『新装版 一騎当千(7)』巻の書影
『新装版 一騎当千(8)』巻の書影
うにたべたいさんが読んでいます

この漫画のレビュー

5.0
4.0
3.0
2.0
1.0
3.04

4件の評価

3.5

8巻まで読みました

三国志を題材としたバトルマンガ。
三国志に登場する英雄の魂が封じ込められた勾玉を受け継いだ高校生たちが激闘を繰り広げる内容です。

主人公は呉の武将・孫策の勾玉を受け継いだ女子高生「孫策 伯符」。
幼少の頃より母・呉栄に鍛えられていた孫策は、母より素性を隠すよう言われていたため、学校内では目立たないようにしていた。
ある日、亡き父の勾玉を受け継いで南陽学院に転入する際に、母より30人の闘士を倒すことを命じられる。
29人の闘士をなぎ倒し、最後の一人「楽就」の戦いで、孫策は返り討ちにあってしまう。
その後、呂蒙や左慈、董卓など、三国志でおなじみの武将が登場し、戦乱の幕が開く展開となります。

各キャラの勾玉にはランクがあり、単純に強いとランクは高いのですが、三国志演義で中心的な活躍をしたキャラほどランクが高い(強い)傾向にあります。
ストーリーもある程度三国志をオマージュしている様子ですが、ほぼバトルシーンなので、それほど三国志に詳しくなくても楽しめると思います。
ちなみに私の三国志の知識は、横山光輝三国志を一通り読んだレベルなのですが、ざっと魏・蜀・呉の三国が争っていたこと、蜀だと劉備玄徳、諸葛孔明、関羽、張飛、五虎大将軍、魏だと曹操、夏侯惇、呉だと孫策、周瑜、呂蒙など、加えて、後漢時代だと董卓や呂布がいること程度を知っていれば、読む上で十分と思います。

登場キャラのほとんどは女性で、三国志のキャラクターを女体化したイメージが近いです。
また、作中のキャラクターの服は非常に脆く、戦うとすぐにビリビリに破けます。
三国志のキャラクターの名前のグラマラスな女性キャラが半裸、あるいは全裸で飛び回り、開脚して蹴りを入れたり、すっ転んで股間をおっぴろげにするので困ったものです。
ちなみに三国志の名前の男性キャラもいて普通に戦闘に参加するのですが、こちらは全裸で戦うことはまず無いです。
女性の裸が頻繁に登場しますが、エロシーンは非常に稀で、男性キャラも全裸を目にしますが紳士的な態度をみせます。
絵はきれいでキャラクターも個性的なのですが、全裸過ぎてエロい目では見れなかったというのが正直なところですね。

バトルシーンが多く締める作品ですが、そもそもなぜ戦っているのかが読んでいてよくわかりませんでした。
キャラクターは個性的ですが、戦闘スタイルに個性は感じず、謎の格闘技術で圧倒し、ピンチになったら謎の力に目覚めて相手を倒すような場面が多く、バトル自体にも魅力が感じられなかったというのが残念なポイントです。
また、後半では、卑弥呼や武蔵坊弁慶など日本の偉人の魂を継いだ高校生が登場し、三国志でさえなくなります。
それ以前でも三国志設定はほぼ無いのですが、どうせなら史記や漢書から取ってくれた方が統一感あるのにと思わなくもなかったです。

新装版で読みましたが、2022年4月現在休刊により掲載誌が変わり、タイトルを『真・一騎当千』と変更して連載中です。
そのため、ラストは区切りをつけず、そのまま次回に続く終わり方になっています。
『真・一騎当千』は刊行ペースが緩やかなので、気長に追いかけようと思います。

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