サイケまたしても

福地翼

3.58

3975

発刊:2014.11.18 〜

完結・全15巻

『サイケまたしても(1)』巻の書影
『サイケまたしても(2)』巻の書影
『サイケまたしても(3)』巻の書影
『サイケまたしても(4)』巻の書影
『サイケまたしても(5)』巻の書影
『サイケまたしても(6)』巻の書影
『サイケまたしても(7)』巻の書影
『サイケまたしても(8)』巻の書影
『サイケまたしても(9)』巻の書影
『サイケまたしても(10)』巻の書影
『サイケまたしても(11)』巻の書影
『サイケまたしても(12)』巻の書影
『サイケまたしても(13)』巻の書影
『サイケまたしても(14)』巻の書影
『サイケまたしても(15)』巻の書影
pddhkhmdgdさん、他2人が読んでいます

この漫画のレビュー

5.0
4.0
3.0
2.0
1.0
3.58

89件の評価

3.9

15巻まで読みました

洋楽をヘッドフォンで聞きながら登校し、クラスの輪に入らず、昼食時には太宰治を愛読する。
外音を遮断し、夢がないと嘯く、斜に構えた葛代斎下という中学生の男の子が主人公。
ある日、彼の幼馴染・枸橘蜜柑が、彼の目前で交通事故に逢い、この世を去ってしまう。
その後、偶然足元が崩れて落下したモグラ池で溺れることにより、当日の午前7時に戻れることを知る。
タイムリープを繰り返しながら運命に抗い、蜜柑の命を救うために孤独な戦いに身を投じる。

ストーリーのスタートは、そんなリゼロかシュタゲのような雰囲気で始まります。
ただそれらのように風呂敷は広げず、人生を諦めかけていたその少年が、能力をきっかけに自分の生きる意義を見つける展開となります。
そこまでが1巻のストーリーで、2巻以降は一転、様々な能力を持った人物との奇妙な戦いの渦へと巻き込まれていく、ジョジョのような感じの物語になります。
斎下以外の能力保持者 (オラクルホルダー) と出会い、思想のすれ違いや、あるいは自分の欲望のため能力を使う敵を相手に、斎下を中心としたメンバーが能力を駆使して戦うストーリーです。

絵も違うし、スタンドのような具現化した能力も出てこないのですが、読んでてとにかくジョジョっぽいと感じました。
こちらのほうがギャグ要素が高く、斎下も思考が危なかったり何が目的で動いているのかよくわからないところがある主人公なので全然違うはずなのですが、次々新手の能力者が襲い来る展開や、能力者を求めてネパールへ旅立つシーンなど、どっかそれっぽい感じがします。
ジョジョに限らず、能力者ものでありがちな展開が多く、能力者バトル好きな漫画読みにはおすすめできる作品です。
なお、ストーリー展開は冗長で、ストーリーだけを追うと不要なシーン・展開が多いですが、本作はストーリーよりも能力者どうしの掛け合いやバトルを楽しむ作品だと思いました。

ラストは個人的に好きな展開です。
個性のない中学生に降って湧いたようなギフトが与えられたとき、それを手放すことなんてできるわけがなく、そんな中学生の代表のようだった葛代斎下の決断は本作の集大成とするにふさわしいものだったように感じました。
なお、現在、一週間限定でサンデーうぇぶりにて全巻公開されていたので読みました。
全15巻、2020年3月14日までの限定公開中です。是非。

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