この漫画のレビュー

5.0
4.0
3.0
2.0
1.0
3.73

949件の評価

4.7

8巻まで読みました

このレビューにはネタバレを含みます。

チェンソーマンを読んでからずっと読みたいと思っていて、この度一気読みをしたがかなり良かった。

セカイ系らしく加速度的に描写が曖昧になっていくけど「人はなりたい自分になってしまう」「人は何かを糧にしないと生きられない」という話が終始物語の根幹にあるように感じられて、だからこそ物語の中心としてそれまで何かを背負い続けてきた2人(アグニとユダ)がその役割から開放されるという終わり方からはカタルシスと一抹の(人間という生き物の中にある)希望を感じられてとても良かった。
最後に残るのが原初であるところの「太陽と月」というのもまた良い演出というか示唆で、徐々に「良さ」が染み入ってくる読後感に繋がっていると思った。
しがらみや憎しみを捨てて、ただの人と人同士で向き合うことの尊さというのはチェンソーマン一部のラスト(デンジとナユタ)に共通するメッセージ性なのかもしれないとも感じた。

作者の癖が出まくっているトガタの活躍やセリフ回しも含めて、節々の演出や掛け合いも物語を彩っていてとても良かった。「死んだ後には映画館に行く」のやり取りはこの漫画を読み終えた誰もにとって強く印象に残るのではないだろうか。

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