極黒のブリュンヒルデ

岡本倫

3.48

4820

発刊:2012.05.18 〜

完結・全18巻

『極黒のブリュンヒルデ(1)』巻の書影
『極黒のブリュンヒルデ(2)』巻の書影
『極黒のブリュンヒルデ(3)』巻の書影
『極黒のブリュンヒルデ(4)』巻の書影
『極黒のブリュンヒルデ(5)』巻の書影
『極黒のブリュンヒルデ(6)』巻の書影
『極黒のブリュンヒルデ(7)』巻の書影
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『極黒のブリュンヒルデ(12)』巻の書影
『極黒のブリュンヒルデ(13)』巻の書影
『極黒のブリュンヒルデ(14)』巻の書影
『極黒のブリュンヒルデ(15)』巻の書影
『極黒のブリュンヒルデ(16)』巻の書影
『極黒のブリュンヒルデ(17)』巻の書影
『極黒のブリュンヒルデ(18)』巻の書影
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この漫画のレビュー

5.0
4.0
3.0
2.0
1.0
3.48

136件の評価

3.8

18巻まで読みました

主人公は高校生・村上良太。
彼は幼い日にダムから落下して死なせてしまった幼馴染・クロネコと交わした「宇宙人の存在を証明する」という約束を守るため、以来、毎晩望遠鏡を覗いていた。
ある日、クラスに黒羽寧子という転校生が現れるが、彼女の姿は、幼い日に亡くしたクロネコの姿そっくりだった。
だが、彼女はクロネコであることを否定、それどころか、九九も分からず異様な怪力を持ち、そして自分の死の運命を言い当てる。
土石流に巻き込まれ、巨大な岩が落ちてくるのを目の当たりにし、死を覚悟したその時、寧子が現れ巨石を不思議な力で粉砕する。
実は彼女は、"破激"の力を持つ魔法使いと呼ばれる存在で、非人道的な実権を繰り返す私設から逃げ出してきたのであった。

作者は『エルフェンリート』などで著名な岡本倫氏。
「鎮死剤」という薬を飲み続けないと体がドロドロに溶けて死んでしまう魔法使いたちと共に、限られた「鎮死剤」を消費しながら刹那的に生きるダークファンタジー作品です。
寧子以外にも全身不随で「予知」の能力を持つ橘佳奈、電子空間を飛び回り情報収集や遠隔操作が可能なカズミ、どれだけ全身を切り刻まれても復活できる若林初菜など、複数の魔法使いが現れます。
彼女たちを救いたい良太は、鎮死剤の分析し、"魔法使い"の正体を探る。
やがて、首の後ろに設置された"ハーネス"の中に眠るおぞましい実態や、やがてくる"孵卵"という運命に抗うという内容です。

グロい場面が多々あり、理不尽な暴力や一方的な殺戮が行われるシーンが多数あります。
主人公グループを含めて、内蔵が飛び散り、激痛を伴いながら人体がドロドロと溶解するシーンもあります。
かわいい女の子が多数登場するハーレム要素はあるのですが、エロシーンはほぼ無く、グロを伴いながら施設によって送り込まれた魔法使いと戦います。
その中で少しづつ謎が明らかになってゆく展開となります。

序盤は、数日後には溶けて死ぬことが決まっていることを知りながら今を明るく生きる少女たちが描かれていて、それに対して諦めず抗う良太の奮戦があります。
中盤以降も残酷ながらも個性的な魔法使いが登場し楽しく読めましたが、二部からはとある能力を持ったキャラの存在や「鎮死剤」問題の解決により緊迫感が激減します。
また、ラストバトルへ至る展開に強引さがあり、主人公の父親による長文説明が入るなどテンポが悪くなります。
大半の伏線も未回収となり、かわりに最終話の最後に大きな謎を残して終わるという、あまりの急展開に打ち切り説が囁かれている作品です。
中盤まではとても良かったのですが、以降は個人的には非常に微妙でした。

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