この漫画のレビュー

5.0
4.0
3.0
2.0
1.0
3.94

818件の評価

4.8

32巻まで読みました

学園のトラブル解決を活動内容とする「スケット団」のメンバーを主人公にした学園マンガ。
週刊少年ジャンプで約6年間連載され、アニメも1年と半年という長期放映されていた人気作です。

時には数話に跨ることもありますが、基本は一話完結型のギャグマンガで、スケット団のメンバーが、学園の仲間たちと悩みを解決したり、戦ったり、ダラダラしたりする内容です。
ジャンプマンガですが、バトルに移行したり「~編」みたいなストーリーマンガにならず、基本的に一話から最終話までフォーマットは変わりませんでした。
時々、泣ける系のエピソードを挟むあたり、作風は銀魂に似ていると感じました。
実際、作中銀魂とのコラボ会もあり、親和していましたね。
ちなみにSKET DANCEの篠原先生は、銀魂の空知先生のアシスタントをしていたそうです。
そのため、銀さんファンは本作も楽しめるのではと思います。

ゴーグルをつけると集中力がまし、そして絵がうまいという主人公にしては地味な特技を持つ「ボッスン」、元悪名高い伝説のヤンキーで関西弁のツッコミ役「ヒメコ」、情報通でアニメ好きのイケメンで、パソコンの合成音声でしか会話をしない「スイッチ」の3人がスケット団のメンバーです。
スケット団に持ち込まれた依頼の解決をする展開が多く、捜し物の依頼から、試合の手助け、聞いたこともない競技を盛り上げる手伝いをして欲しいなど、内容は多岐にわたります。
そんな部活動を認めない生徒会との確執が描かれたり、3人の過去編や、高校生らしい恋愛ドラマもあります。
ミステリーを解き明かしたり、ヤンキーを叩きのめしたり、オカルトだったり、ビジュアル系バンドだったり、熱いオタク談義を繰り広げたり、ゲス野郎とゲス発言をして女の子に殴られたり、マンガの法則を乱すキャラの相手をしたり、急にクイズを始め出したり、通して読んで改めて思い返すと本当にいろいろなことをやっていたんだなと驚きます。
そんな学園生活が終わる最終回はかなりグッとくるものがあり、誤読感はすごく良かったです。

"劣化銀魂"と(コラボ回で銀さんに)揶揄されることもありますが、女性キャラはかわいく、テンポも良く読みやすい名作でした。
篠原先生は連載作品としては次回作になる彼方のアストラも名作なので、併せておすすめです。

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