ニセコイ

古味直志

3.42

19306

発刊:2012.05.02 〜

完結・全25巻

『ニセコイ(1)』巻の書影
『ニセコイ(2)』巻の書影
『ニセコイ(3)』巻の書影
『ニセコイ(4)』巻の書影
『ニセコイ(5)』巻の書影
『ニセコイ(6)』巻の書影
『ニセコイ(7)』巻の書影
『ニセコイ(8)』巻の書影
『ニセコイ(9)』巻の書影
『ニセコイ(10)』巻の書影
『ニセコイ(11)』巻の書影
『ニセコイ(12)』巻の書影
『ニセコイ(13)』巻の書影
『ニセコイ(14)』巻の書影
『ニセコイ(15)』巻の書影
『ニセコイ(16)』巻の書影
『ニセコイ(17)』巻の書影
『ニセコイ(18)』巻の書影
『ニセコイ(19)』巻の書影
『ニセコイ(20)』巻の書影
『ニセコイ(21)』巻の書影
『ニセコイ(22)』巻の書影
『ニセコイ(23)』巻の書影
『ニセコイ(24)』巻の書影
『ニセコイ(25)』巻の書影
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この漫画のレビュー

5.0
4.0
3.0
2.0
1.0
3.42

626件の評価

4.4

25巻まで読みました

少年ジャンプで連載していたラブコメディ作品。
主人公の一条楽は、地元で有名なヤクザの元締めの家に生まれたが、料理が得意で華奢な体格からヤクザではなく公務員を志している。
ある日、楽のクラスに桐崎千棘が転校してくる。
出会い頭衝突し、以降もいがみ合う二人だったが、実は千棘はアメリカのギャング組織「ビーハイブ」のボスの娘で、楽の実家「集英組」と一触即発な状態にあった。
だが、事を荒立てたくない両組織のボスは、全面戦争の回避のため、お互いの息子と娘が恋人同士ということにして、ことを収めることを考える。
画して、楽と千棘の"ニセコイ"がスタートする、という展開です。

基本的には楽と千棘、そして楽が憧れているクラスメイトの小野寺小咲が中心となります。
ただし、ラブコメらしく、千棘の護衛役だった鶫誠士郎、楽の許嫁を名乗る橘万里花が加わります。
さらに小咲の妹、小野寺春、楽のおさななじみ・奏倉羽などなど、話が進むたびに楽に好意を持つ女性が増えてゆきます。
そういう意味で典型的なジャンプラブコメで、天然ジゴロな楽がほとんど女の子しかいない友人たちに囲まれて、内部的にはドロドロなスクールライフを満喫する作品になっています。

加えて楽には、幼い頃に両想いになった女の子と永遠の愛を誓っていて、その女の子に渡した鍵と対になった鍵穴付きのペンダントを持っています。
小咲、千棘、万里花も正体不明の鍵を持っていて、幼い頃に約束した女の子が誰だったのかというミステリ要素が縦軸になっています。
"幼い頃の約束"というものベタといえばベタなのですが、それぞれにエピソードがあって強い想いを抱いていた女の子たちの気持ちが精算され、約束の高原で唯一一人と結ばれる展開は非常に盛り上がりました。
最後の最後まで誰とくっつくかわからず、そのままハーレムエンドになってしまうのではと思ったのですが、納得はしますが驚きの終わり方でした。
ただ、仕方ないこととは思うのですが、負けヒロインのぐじゅぐじゅの泣き顔が不憫でならず、一方で、そこも含めてキャラクターへの愛しさが感じられる作品だと思います。

絵はきれいで読みやすくテンポも良いですが、ただ残念ながらエロ展開はほぼないですね。
また、登場ヒロインは基本的に暴力ヒロインで、何かと誤解をして楽を殴ったり不当にチクチク言葉を投げるので、不快に感じる可能性ありです。
それとニセコイといえば"千葉県のYさん"ですね。
最終回で万里花の発言の中にそれらしき人物が登場して笑いました。一読者なのにキャラクター人気投票にも入っていて、この扱いは冥利に尽きますね。

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