この漫画のレビュー

5.0
4.0
3.0
2.0
1.0
3.37

10件の評価

3.8

7巻まで読みました

アニメイトのマスコットキャラクター「デ・ジ・キャラット」のキャラクターデザインで有名なコゲどんぼ先生のマンガ作品。
母が他界し、父と二人暮らしの少年「樋口湖太郎」の隣に、突然、自分は天使だと名乗る「美紗」が引っ越してくる。
以降、湖太郎につきまとう美紗と、友人の「綾小路 天」、「植松 小星」、そして謎の少女「紫亜」とともにドタバタな毎日を送る話です。

本作はニチアサ、テレ東枠でアニメ化していました。
アニメの方は美紗に振り回される毎日を過ごすだけの内容だったように記憶していて、最終回も大きな事件はあれど大団円で終わった覚えがあるのですが、マンガは練られたストーリーがあり、結末もアニメと大きく異なっています。
キャラは可愛くデフォルメされたシーンも多いのですが、意外に鬱展開が続く重いストーリー展開となっています。
ラストは悲しみを乗り越えて、心に痛みを負いながら、それでも前に進む終わり方になっていて、途中取り返しのつかない喪失があり、読んでいてもう少し救いを与えることはできなかったのかと思いました。
アニメのお気楽展開に比べると、その絶望的な内容に驚きました。
ただ、美紗が湖太郎に好意を寄せている理由、美紗が黒い服を切る理由や紫亜の正体など、アニメではなぁなぁとなっていた伏線はすべて回収されていて、悲しいですが納得のできる作品です。

絵柄は可愛いのですが、正直なところ少し読みづらいと感じました。
ストーリーも複雑です。全8巻完結で、それほど多くないのですが、腰を据えて読むことをおすすめします。

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