愛してるぜベイベ

槙ようこ

3.65

6809

発刊:2002.11.15 〜

完結・全7巻

『愛してるぜベイベ(1)』巻の書影
『愛してるぜベイベ(2)』巻の書影
『愛してるぜベイベ(3)』巻の書影
『愛してるぜベイベ(4)』巻の書影
『愛してるぜベイベ(5)』巻の書影
『愛してるぜベイベ(6)』巻の書影
『愛してるぜベイベ(7)』巻の書影
狂犬ハウザーさん、他2人が読んでいます

この漫画のレビュー

5.0
4.0
3.0
2.0
1.0
3.65

191件の評価

3.9

7巻まで読みました

親から置き去りにされた5歳の女の子「ゆずゆ」の面倒を見ることになった高校生「片倉結平」を主人公にした作品。
りぼん連載の少女マンガには珍しく、主人公が男の子です。
内容も恋愛要素はあるのですが、社会問題が主な題材になっていて、少女マンガにしては異色感のあります。

5歳のゆずゆが片倉に置き去りにされたところから物語が始まります。
結平は、学校でかなりモテる男子ですが、小さい子供の面倒をみることなど経験はなく、苦悩の日々が始まります。
ただ、結平の性格はかなりできていて、ゆずゆを邪険にしたり悪い遊び場に連れて行くようなことはなく、ゆずゆも結平になつきます。
ゆずゆと結平の二人の関係性は良好で、結平はゆずゆのためにお弁当を作りを始めて少しずつ上達するなど、ほっこりした展開があるのですが、そんな二人に様々なトラブルが襲いかかります。
この"様々なトラブル"が結構重く、中にはシャレにならないものもあります。
結平をゆずゆに取られたと思い込んだクラスの女子がゆずゆを攻撃したり、結平の恋人の女の子にクラスの男子がかなり強引なアプローチ(警察に駆け込むべきレベル)をかけたり、ゆずゆの友達も実は親から虐待を受けていたり、ゆずゆ自身も、大好きだったお母さんに捨てられたという疑問で胸がいっぱいになります。
最後はなんとなくハッピーエンドで終幕しましたが、ゆずゆの母を始め、読んでいて許せないと感じる人物が登場し、胸糞展開がある作品です。

2004年アニメ化もしています。
アニメは当時、ゆずゆがアニメファンの琴線に触れて、ブームになっていた記憶があります。
内容的に明らかにターゲットでは無いですが、ゆずゆを愛でたい目的で大きいお友達が読んでも一応楽しめると思います。

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