ニッチョビからの使者
3.5
なかなかの鬱展開で救いがないのに反比例してタコピーがどこまでも純粋でおバカで愚か。虐められてるしずかが可哀想で虐めてるまりなが100%悪いという構図かとおもいきや、単純にそうではないのがいい。それぞれ家庭に問題があり、子供たちもそれぞれが純粋にクズな面も持ち合わせている。作中でも語られているように、両面持ち合わせているのが人間。しかし最後まで一貫してクズだったのが大人達で胸糞が悪く、救いが無かった。彼らも彼らなりに何かしらの問題を抱えていたのかもしれないが、、、最後の世界線で友達同士になったしずかとまりな、良くなったように描かれているが、虐待を受けた彼女たちもまた負の連鎖でクソ親になる可能性を秘めていると考えると本当に救いが無い。友達の存在によって精神的救済がある事を願うばかり。スッキリしないし好きな展開の話では無かったが引き付けられる物があり、胸を抉られるようなエネルギーを感じた。
タコピーの原罪
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完結・全2巻