この漫画のレビュー

5.0
4.0
3.0
2.0
1.0
3.59

100件の評価

4.0

13巻まで読みました

このレビューにはネタバレを含みます。

メモ:202306

マガジンが誇るラブコメの巨匠 瀬尾公治による
マンガ家と編集の熱血ドラマ。
序盤は特に雑誌制作の裏側を描く
「業界モノ」としてのストーリーが強く、
定番の恋愛展開はほぼありませんでした。

【!】中盤に差し掛かる前に過去作読破推奨【!】
作られる作品を検討するにあたり、
『君のいる町』『風夏』のストーリーおさらいと
作中の鬱展開を描くに至った経緯が
フィクションを交えて解説されます。
前身の『涼風』を含めて順番に読むことをおすすめします。
※私は順番を間違えました…

『君町』『風夏』のコラボ編が終わった時、
瀬尾先生に求めるものは何か、と考えると
読者ウケが悪かったのでしよう。
やや唐突な恋愛展開と、溜め込まれてた欲を
発散するかのようなサービスシーンの連発。
お決まりのハーレム展開に切り替わりました。

終盤アニメ編が少しダラダラしてるなー、
と感じたところで最終章へ。
いつもに比べるとやや短めに終わりました。

とはいえ初めにストーリーを濃く描いたおかげで
父親の打倒or和解という着地点は明白であり、
どんな展開からも完結に繋げる準備ができたように感じます。
ラストの強引なカップル成立連打や、
「俺たちの戦いはこれからだ」など
マンガ業界モノならではの
意図的な雑演出が許せるのは本作だけでしょう。

過去作ハードルから満点は出せませんが、
十分満足いく良作でした。

末筆ですが、『バクマン。』とはジャンルかぶりですが
パクリなどではないと考えます。
相手方の知名度が非常に高く比較に上がりやすいですが、
完結から5年以上が開いており、少年漫画としては
読者が入れ替わっているべき期間です。

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