この漫画のレビュー

5.0
4.0
3.0
2.0
1.0
3.70

499件の評価

3.7

13巻まで読みました

主人公はせっけんや化粧品などのメーカー「リリアドロップ」に勤務する、経理部のOL・八重島麻子。
彼女は重度の汗かきで、そのことが彼女のコンプレックスとなっています。
そのため、匂いに対して特に敏感になっていますが、そんな彼女に対して執拗に嗅いでくる男性がいます。
彼、名取香太郎は、同社の商品開発部に務めるプランナーで、麻子の匂いにインスピレーションを受け、新製品開発のために嗅がせてほしいと迫ります。
そんな変態紙一重の香太郎と、そんな香太郎のお願いにドン引きしつつも、次第にそんな彼に惹かれていく麻子の恋愛マンガです。

割と序盤で肉体関係になり、交際を始めます。
きっかけは少し特殊ですが、その後は一般的な恋愛ドラマのような展開が続きます。
ただし、二人の関係に障害になる要素はそれほどなく、付き合い始めた最初はライバルキャラも登場しますが、複雑な恋愛感情のもつれはありません。
魔が差してワンナイトしたとか、それがバレて亀裂が入ったところに相手側にも誘惑があり、みたいな昼ドラな展開はないので、安心して読める作品です。
二人の恋愛のステップアップを描いた、日常系に雰囲気としては近いと思います。
交際が始まり、お互いの両親に紹介をして、同棲を始める中で、麻子は自身のコンプレックスの根源である過去のトラウマに向き合うことになります。
その間のセックス描写もめちゃくちゃあり、ドロドロ展開だけがないレディスコミックスのような内容だと思いました。

主人公たちを取り巻く友人や上司、親族は個性的で、読んでいて楽しいです。
しかしながら、パンチの弱さはどうしても感じました。
汗かきがコンプレックスという割には、頑張って抑えている結果なのでしょうけど、そういうシーンも少ないです。
私の友人の汗かきは、牛丼屋で大盛りをふうふう食べながら、汗をぼちゃぼちゃ流すのですが、女性と男性の違いなのでしょう。
そこまでではなくとも、夏の炎天下の中で絶え間なく汗が湧き出るようなシーンや、汗でメガネが曇り前が見えなくなる場面などはなかったような気がします。
そのため、汗や臭いフェチに刺さる内容ではなく、そういう方面の期待はできないと思います。
また、制汗対策のハウ・トゥー的なものもなく、普通に大人の恋愛ドラマとして展開していました。

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