十二大戦

暁月 あきら

3.23

2807

発刊:2017.11.02 〜

完結・全4巻

『十二大戦(1)』巻の書影
『十二大戦(2)』巻の書影
『十二大戦(3)』巻の書影
『十二大戦(4)』巻の書影
うにたべたいさんが読んでいます

この漫画のレビュー

5.0
4.0
3.0
2.0
1.0
3.23

62件の評価

4.1

4巻まで読みました

西尾維新×暁月あきらのめだかボックスコンビの作品。
原作小説のキャラクターデザインは「聖☆おにいさん」などの中村光が務めています。
エログロ描写がなんだかんだで多くて異能者バトルばっかり書いている西尾小説のキャラデザが中村光というのは大変意外に感じますが、鍛え上げた拳や肉体を用いない異能戦士のイカれた風貌を描く上ではハマっている気もします。

十二年に一度、十二支の戦士が集い争い合う大戦があり、十二回目の今回の大会で集いし戦士たちが「どうしても叶えたいたったひとつの願い」を叶えるために集結するという話。
おなじみ異能者バトルものなのですが、明確な一人の主人公を置かないいわゆるバトルロイヤルものです。
物語が始まるや否や一人死に、二人死に、全4巻でバトルロワイヤルの決着がついてきれいに1人残して11人死にます。
最後の一人は、十二対戦の前に書かれた小説「どうしても叶えたいたったひとつの願いと割とそうでもない99の願い」を読んでいると事前にわかるのですが、本作の小説、漫画、そしてアニメから入ると読めない展開となっています(死ぬ順番に法則性があり、それに気づかなければ)。
私は「どうしても~」を読まずに、ネタバレなしで漫画から読んだので、ラストは意外に感じました。

十二大戦に至る経緯、キャラの掘り下げ、なぜ異能の力を持つのかなど、ストーリー部分はほとんど説明なく、問答無用にバトル展開となります。
西尾維新の異能者バトル部分を抜き出して描かれたような内容になっていて、つまるところ12人のキャラクターと戦いしかなく、もう少しストーリーがあってもいいんじゃないかと思います。
小説版はもう少しちゃんと説明があるのでしょうか。

とはいえキャラは個性的で読んでいて楽しい作品でした。言葉遊びは少なめに感じます。
断罪兄弟が個人的にはお気に入り。

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