物理さんで無双してたらモテモテになりました

えんどkt60cccpo

3.00

1139

発刊:2017.05.22 〜

完結・全6巻

『物理さんで無双してたらモテモテになりました(1)』巻の書影
『物理さんで無双してたらモテモテになりました(2)』巻の書影
『物理さんで無双してたらモテモテになりました(3)』巻の書影
『物理さんで無双してたらモテモテになりました(4)』巻の書影
『物理さんで無双してたらモテモテになりました(5)』巻の書影
『物理さんで無双してたらモテモテになりました(6)』巻の書影
しだーさん、他2人が読んでいます

この漫画のレビュー

5.0
4.0
3.0
2.0
1.0
3.00

6件の評価

3.0

6巻まで読みました

原作は投稿サイト"小説家になろう"に投稿されたライトノベル。
良くも悪くも『なろう系』の代表的作品で、「黙れドン太郎」、「オムツライオン」、「「お前の妹は責任持って俺が孕ませる」というパワーワード」等でネット上を風靡した超有名作です。

主人公「天草ラクト」は、現実世界をリタイアしようとしたところ、異世界の錬金術師に呼び出されます。
半年の弟子入りの後、独り立ちをするのですが、普通であれば異世界に飛ばされる前の何かしらが書かれるものですが本作はその説明が一切ないです。
異世界に呼び出された理由も描かれず、半年の修行の内容もなく、"独り立ちをする"まで費やしたページ数がまさかの冒頭2コマのみで、かなり唐突感があります。
独り立ち直後に盗賊に襲われるのですが、その盗賊はなぜかメンバー全員若い女の子で、盗賊の頭目(♀)は討伐後見逃そうとする主人公に心を惹かれついて行きます。
基本的にはそんな感じで、ゆく先々で出会う女の子をブチのめしてハーレムに引き入れるパターンとなります。

バトルシーンが豊富なのですが、悲しいまでに絵に躍動感が無く、バトルに迫力が感じられませんでした。
一方でセックスシーンはイキイキしていて、やっぱり躍動感はないのですが、楽しんで描いているのが伝わってきました。
はっきり言って、本作において、冒険やバトルは女の子とねんごろになるための触媒にすぎないです。
1巻終盤でハーレムセックスが描かれたのを皮切りに、その後は事あるごとにヤりまくり、これ一般誌だよね?と疑いたくなるくらいいたずら放題ヤリたい放題。
ストーリーが進むごとに出てくるケモノ耳と変な語尾でキャラクター付された女の子を即食っちゃうので、ぬるい異世界転生マンガに慣れきってしまった諸氏にもおすすめしたい作品となっています(ぬるさが過ぎてもはやヌルヌルなので)。
なお、原作は18禁描写が過激すぎるためなろうから追放処分を受けており、躍動感はともかく女の子はかわいいので、そういう意味では期待していい作品だと思います。
ただ、顔がほとんど一緒なのと、唐突にハーレム入りするので、終盤誰が誰やらわからなくなります。
ラクトくんも客観的に観て女性にとって魅力的と思えないキャラなので、そうはならないだろうと思いつつも、それを楽しめる方向けだと思います。

ちなみにタイトルの"物理さん"が何なのかはよくわからなかったです。
読む前は、現世での物理の知識か何かを使って無双するのかなと思っていたのですが、そういうわけでもないです。
序盤に半年修行したことが一行書いているだけで、そもそもなぜ無双できるほどの力を持っているのかが謎のままでした。
原作を読めば何かわかるのでしょうか。
少なくともマンガ版は、ぽっと出の青年があちこちで女の子を殴ってハーレムに引き入れてヤりまくるというという清々しい全6巻でした。
あと失禁シーンがやたらと多いのも特徴です。とんでもない特徴だ。
この作品にとって、恐怖を感じる姿というのは、それすなわち"失禁"ということらしく、所構わず放出する姿は彼岸島に通じるものを感じました。
そんなマンガおすすめしていいのやら悩みどころですが、有名な「黙れドン太郎」の元ネタなので、話のネタに読んでみるのはありかと思います。

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