もてぎ? さんのレビュー

1

5.0

1巻まで読みました

「おでこぱしー」という見てるこちらが恥ずかしくなりそうなビジュアル的ポイントを軸に、宇宙人のユウや仲間たちとの出会いを通じて成長していく内気な主人公海果の姿を描いたまんがタイムきららの話題作。

まず表紙を見て分かる通り絵がとても綺麗です。また、コマ周りの遊びがとても凝っていて、4コマにありがちな「コマが同じ大きさだから見ていて飽きる」ということが全くありません。かといってうるさくもなく本当に読みやすい。4コマの新しい可能性を見出した気がしてとても驚きました。
総じて絵的なクオリティは文句無しに満点です。

次にキャラクターですが、どの子も魅力に溢れていて微妙と感じる子は一人もいません。ネタバレになるので詳しく語れないのが残念で仕方ありませんが、差し障りない範囲で言えば冒頭で述べた通りやはり主人公である小ノ星海果の「内気だけど健気に夢に向かって頑張る姿」ですね。見た目は弱々しくても殻に閉じこもらない。困難にぶつかっても決して諦めない。彼女のそんな姿にあなたの心もきっと打ち抜かれるはずです。
そんなわけでキャラクターも見事な満点です。

最後にストーリー。宇宙を目指すというなかなかぶっ飛んだ目標のため最初のうちは「確かに良い話だけどこの調子でちゃんと続くの?」と思ってしまうかもしれません。しかし1巻を読み終える頃にはそんな疑問もどこへやら、作品の世界へ引き込まれているでしょう。先生はそのあたり完全に計算した上で1話1話描かれたようで、1巻ラストは本当に綺麗な形で終わっています。と同時にこれからどうなるんだという気持ちも湧いてきて次が読みたくなる。この構成力にはもはやぐうの音も出ません。言うまでもなく満点です。

ここまで長々と話しましたが最終的に言いたいのはこれだけです。百聞は一見に如かず。とにかく買ってください。そして読んでください。
読書感想文というものが大の苦手で、いくら好きな作品でも今の今までこういったものは一度も書いたことがなく、これが人生初レビュー。そして雑誌のアンケートを書いたのも先生へのファンレターを書いたのもこの作品が初めて。だから何だって話なんですが、少なくとも私にとっては間違いなくそれだけの魅力が詰まった作品なんです。皆さんにとってもそういう1冊になることを心から祈っています。

星屑テレパス

レビュー(33)件

既刊4巻

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