msmnkn さんのレビュー

2

5.0

5巻まで読みました

このレビューにはネタバレを含みます。

和泉くんの彼女の式守さんが可愛いのにカッコイイ!
カッコイイのに可愛い!
どう説明したら良いのか、とりあえず読め!絶対に後悔しないから!としか言い様が新感覚のラブコメです。
ギャップに弱い人は絶対にハマると思う!

コミックスペースさんのインタビューで真木蛍五先生先生が仰られているように、
初期の式守さんのキメ顔には殺意がこもっていて、当時はそれがいいのよ!とも思っていたけれど、回を追うごとにどんどん式守さんの表情が優しくなってきて、それは和泉くんのおかげでもあるんだけど、猫崎や八満といった友人たちとの交流の中で自然と柔らかくなっていったというか、優しさが滲み出るようになっていったので、その変化を見守るのも楽しみに一つです。

個人的には花火大会でのふたりや文化祭最終日&交際一周年の回なんかが特にドツボにハマってニマニマしっぱなしで幸せのお裾分けを頂いた心地になりました。

和泉くんの友人の犬束をなぜか目の敵というか一方的にライバル視する式守さんも独占欲丸出しですごく好きだったのですが、その理由?のようなものが5巻で明かされ、それもまた面白くて、まだ読まれていない方はぜひ楽しみにしてほしいですね!

暑い夏に熱いラブコメ!おススメです!


面白い!

可愛いだけじゃない式守さん

レビュー(375)件

完結・全20巻

3.0

17巻まで読みました

このレビューにはネタバレを含みます。

「アイライクユー」から「I Love You」へ
初恋がまだの人にも、初恋をこじらせた人にもぜひ読んでほしい青春ラブストーリーです!
初恋を成仏させることなく青春に置き去りにしてきた人には特におススメです。
タロウ、イヴ、指宿くん(リリス)、江火野さんの四者四様の恋模様。
相手を思うがゆえに自分の気持ちを押し殺し、赤い糸もどんどん複雑に絡み合って、後半になるにつれ正直読むのがつらい、そんな風に思えた時期もありました。
みんなに幸せになってもらいたい。
でも、そんな未来はありえない。
傷つけ、傷つけられ、その先に何が待っているのか。
自分は江火野さんが大好きだっただけに、彼女がきっとフラれるだろう未来が堪えられなくて、15巻辺りで一旦読むのを休止しよう、そう思った時期もありました。
告白もできずにいつしか淡い思い出となった自分の初恋と同じようにこの作品もフェードアウトさせようと、そう思いました。
でも、読まずにはいられなかった。
自分の初恋と向き合わせられるようで、淡い思い出が苦い思い出に変わってしまいそうで、だからこれ以上読みたくはなかったのにそれでも読まずにはいられなかった。
それはやっぱり江火野さんの想いの行方を見届けたかったから。
性別は違えど、江火野さんはなりたかった自分そのもので、彼女のある意味男らしいさっぱりした性格とか、情熱とか、自分にはないものばかりでとても眩くて、そんな彼女の乙女な部分にキュンキュンしまくりで、だから彼女の最後の頑張りとも言える16巻のプール回を目にした時、彼女の想いを見届けなくてはならない、震える心でそう思いました。
そして最終17巻。
タロウの背中を押す江火野さんのエールに心が感動で打ち震えました。
「彼女の生き様を、ちゃんと認めてやれ!!」
誰よりもイヴのことを分かっていたのは江火野さんだったのかもしれない。
誰よりもイヴのことを認めていたのは江火野さんだったのかもしれない。
そう思ったし、その台詞の裏にある彼女の想いを思い、知らず涙がこぼれました。
そして第164話。
「さよなら、またね。」
もうね、ただただ滂沱の涙でしたよ。
ネタバレありとは言えここだけは直に読んでほしい。
彼女の選択を。
生き様を。
彼女のおかげで、僕の初恋までが救われた思いがしました。
第166話のタロウの告白も本当にカッコ良いんだ!
色んな想いが解きほぐされて、そこにひとかけらの純粋な何かが残って、それをそのまま口にしたような、そんな清々しさすら感じる告白で、個人的にはあらゆるラブコメ、あらゆる青春ラブストーリーの中で一番感動した告白シーンとなりました。
そして最終回。
みんなが少しずつ成長して、変わって、でも変わらないものもあって、僕も恋がしたい、また恋がしたい、そんな気持ちが湧き上がってくる本当に大感動の最終回で、今もまだ、その静かな感動の余韻のただなかにいる心地がします。
本当に面白かった。
大好きです、峰浪りょう先生。
大好き、「初恋ゾンビ」
出会ってくれてありがとう。
ただただその言葉だけを送りたいです。

名作

初恋ゾンビ

レビュー(134)件

完結・全17巻

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