伊藤潤二

2006年発表。2003年の『闇の声』の続編的短編集。 闇の声収録の「お化け屋敷の謎」からの双一シリーズとして、前半に二話。 個人的には大量の蔵書の暗記で精神を侵されていく「蔵書幻影」。 頭の中の騒音のごとき幻聴に狂わされる「闇の絶唱」。 南米のジャングルから持ち帰った、とても美味しい蜜が引き起こす惨劇「潰談」 この後半三話が面白かったです。

潰談 新版

怪奇カンヅメ 新版

表題作「血玉樹」以外に「遺書」「橋」「悪魔の理論」「相部屋」「リ・アニメーターの剣」収録。

血玉樹

トンネル奇譚

いじめっ娘

首幻想

双一の呪いの日記

「マツコ＆有吉の怒り新党」（テレビ朝日系）でも紹介されたホラーコミック界の鬼才が放つ恐怖名作集第10弾！　北極探検に向かうロバートの前に現れた漂流者。死をも覚悟し、悪魔を追っていると語る男は……。表題作ほか全11作を収録。

フランケンシュタイン

闇の声

怪奇カンヅメ

闇の声 新版

サイレンの村

潰談

幼いころ住んでいた街に母と戻ってきた娘が幼なじみの少年と再会する。その街には、霧の濃い夕暮れの四ツ辻に現れる、 魅惑の美少年の噂が……。ホラーコミック界の旗手・伊藤潤二の傑作。 鮮烈の血しぶき絵巻、 全話を一挙収録。

死びとの恋わずらい

恐怖と笑いは紙一重。「おぼえてろよ……ホラーな目にあわせてやる……」。クギ少年双一が、ホラーな呪いで人々を恐怖におとし込む。恐ろしいけど憎めない主人公双一とその家族がおりなすホラーギャグの金字塔。双一シリーズ全作品を収録。

双一の勝手な呪い

首吊り気球

「わたしは恐ろしい生命体を創ってしまった…」
やはり人間は創造主になどなることはできないのだ…インテリ青年のエゴから生み出された醜い生命体が望んだささやかな倖せは叶うのか？恐怖マンガの筈が、望まぬ姿で生を受けたフランケンの苦悩に憐憫の情を感じるストーリー。

Aya Fujii さんのレビュー