あうしぃ@カワイイマンガ さんのレビュー

7

5.0

1巻まで読みました

舞台の能古島は、博多湾に浮かぶ島。作中の自然公園も実在なのだそうです。季節の花が咲き乱れる所らしく、カバー絵は菜の花でしたが美しいですね。行ってみたい……。

登場人物は、かかしです。カワイイけど、人間らしい頭部と衣装に、棒の手足は若干違和感がありますね。でもこの違和感が「話し、動くかかし」の由来や不思議さをいつも考えさせる。

かかしのエルザさんは、前向きで明るく、花畑に立つ姿は手を広げてはしゃぐ女性の愛らしさ。そして行動力があり、自分の在り方を自分で決めようとする強さを持つ。そんなエルザさんを見つけ、目覚めさせた中学生の朋ちゃんは、やりたい事があって踏み出し始めたところ。

内気な朋ちゃんはエルザさんに勇気をもらい、エルザさんは朋ちゃんに友情をもらって、共に歩み出す……そんな心温まる第1巻。

能古島の光景やカラフルな日傘に囲まれて、エルザさんの過去や朋ちゃんの成長をゆっくり追っていきたい、不思議で美しい作品になりそうな予感。

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タイトルの「ほとめく」は博多弁だそうです。カバー下の表紙に解説があります。意味を知ると、エルザさんのこれからが見えてくるようです。

ほとめくかかし

レビュー(1)件

完結・全2巻

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