結婚式当日に新婦・陽が目にしたのは、夫・木と幼馴染・星の浮気現場だった。子供を授かって変わっていく自分の身体の横で、相も変わらず能天気な夫。陽はどう決断するのか…? 作中に出てくる名言、”「切れない関係」が「愛」”。家族で置き換えるとわかりやすくて、とても納得感があった。結婚するには「愛」が必要になってくるけど、許せないことまで許さなければいけないのは精神的に辛い。陽が結婚について子供について、前述のようにたくさん考えていて、その考えとともに彼女が最終的な決断を出すまでの過程が丁寧に描かれている。漠然とした"愛"や”結婚”について、言語化してくれるので、読了後は考え方が広がったなぁと実感する作品になっている。 賛否両論ありそうだけど、読者にあれこれ考えさせる。それもまたこの作品の魅力だろうなぁ。
by れとれとさん (956)