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作品数:76
全1,067件
な
4.0
ソラニン
レビュー(461)件
完結・全2巻
うにたべたい
3.7
原秀則はかつて大量に読んでいて、「冬物語」とか「いつでも夢を」とか「SOMEDAY」とか持っていたはずなのですが、引越し時のドサクサで捨ててしまったのか家に残存しているのはなぜか本作だけでした。そのうち買い直したいです。ある晩、居酒屋で意気投合した大学生「塩村ミキオ」と、ピアノの演奏を仕事にしている女性「水沢文」が、同じベッドで一夜を共にして目覚めた朝からドラマが始まります。その後、半同棲状態となった二人、一方はがむしゃらにカメラマンで食うという夢を追いかける大学生、一方はピアノ教室の先生とバーやレストランでの演奏を生業にしている大人の女性、二人に待ち受ける試練を描いた作品です。大人の愛を描いた作品で、時に今のため、愛よりも仕事を選択したり、相手の成功を素直に喜べない自分がいたりと、他作品にも言えることですが、とにかく原秀則は登場人物の心理描写に長けた漫画家だと思います。皮肉にもすれ違った二人の距離の分だけ夢に近づいて、その果に得たもの、得られなかったものについて描かれています。もう古い作品なので、電話が固定だったり、職場での喫煙が可能だったり、今の時代から見ると違和感があるシーンもありますが、人の感情は時代が流れても変化しないものなので、今の人が読んでも面白いと思います。ただ、本作は非常に悲しい終わり方をしています。最後があまりにも悲しすぎる。多分、本作は奥へ仕舞っていたために断捨離から逃れたのかなと思います。途中まではとても良かったのですが、終盤、雲行きが怪しくなって、そして、そして、そして。最終7巻の表紙の楽しそうな二人の絵がまた悲しさを誘います。男と女のありふれたストーリー。おすすめするかは微妙なところです。個人的には展開に無理があってもなんでも良いので、ハッピーエンドで終わるドラマにして欲しかったと思いました。
部屋においでよ
レビュー(14)件
完結・全7巻
拓哉伴井
3.5
とみ
3.6
おーい!竜馬
レビュー(103)件
完結・全23巻
4.2
私が20歳前後の頃、隣室に住んでいた友人の部屋が汚部屋でして、そいつの京都の田舎から野菜が送られてくるのですが食べきれないというのでよくおすそ分けに預かってました。ガス代節約を兼ねて健康的に生でかじっていたのですが、イモ類は流石に生で食えないのでやるといわれても拒否ってたんですが、ある梅雨の日、そいつん家で湿ったダンボールを開けると中に紫色の触手の塊があって、よく見ると芽が伸びてシューティングのラスボスのような変わり果てた姿になったじゃがいもだったという、ソラニンというワードを聞くとそんな思い出が勝手に蘇ってきて切ない気持ちになります。そんな思い出とは一切関係ないのですが、本作ソラニンは浅野いにおの出世作ともいえる作品です。典型的なサブカル系なので、好きな人は好きですが、苦手な人は苦手だと思います。宮崎あおい主演で映画化し、作中で出てきた楽曲「ソラニン」にアジカンが曲をつけて歌い、映画の主題歌となっています。ちなみにソラニンというタイトルとした所以にはアジカンが関わっているというエピソードがあり、どこか因縁めいたところのある作品です。その後新装版が発売されていて、追加収録された描き下ろしの追加エピソードがあるそうなのですが、そちらは未読です。ただ、今のいにおと当時のいにおでは作風が変わっている感じがあるので、ちょっと読むのが怖いような気がしています。社会への不満、将来への不安、大きな夢はあるにはあるが叶うわけがないと諦めている自分と、かといってサラリーマンにはなりたくない若者の葛藤、そしてすでにアディショナルタイムに入ってしまっているモラトリアムに対する焦りがないまぜになった作品です。何を言っているのかわからないですが、そういうことです。デザイン事務所のアルバイトをしながらバンド活動を行っている種田と、同棲中の彼女・芽衣子の物語です。仕事にやりがいを見いだせず、社会への不満を抱える芽衣子は、ある日勢いで会社を辞める。そして自らの才能を平凡と言って本気にならない種田に、芽衣子は「バンドをやってほしい」という思いを伝える。サブキャラクターそれぞれにもエピソードがあり、内容は濃厚ですが、全2巻ですっきりとまとまっています。名作です。名作なのですが、やはりサブカル色が強く、例えばストーリーを瞬間で捉えずに全体を読んでから「要するに~じゃん」という感想を持ってしまう人にはおすすめできません。あと漫画あまり関係ないけどアジカンのソラニンは名曲です。
Ikuru
3.0
ヒーローモノ
海猿
レビュー(67)件
完結・全12巻
東京の予備校に憧れたなー
冬物語
レビュー(18)件
完結・全6巻
4.1
山田玲司の短編作品。1巻完結。タイトルのストリッパーは、ストリップ劇場のダンサーではなく、油絵を描いたあとに飛び散った絵の具を溶かして掃除するための剥離剤のことです。作中ではまるで濃硫酸かのように、かかったらなんでも溶ける劇薬みたいな扱いをしていましたが、実際はそこまで過激な薬品ではなく、ちょっとかかったくらいならば洗い流せば大丈夫くらいの液体です。生きること自体に答えを見いだせず、家庭教師をシャブ漬けにしてセックスをする九条有也は、17歳、大学受験を控えた高校生だった。美大を諦めて普通の大学を受験することを選んだはずなのに、なぜか焦燥感を抱え続ける有也の前に、同級生の浦里流香がストリッパーを持って現れる。ジャンキーの流香は美術部員の2日かけて仕上げた作品をストリッパーでぐちゃぐちゃに溶かし、それを目の当たりにすることで高揚する有也の心を見抜く。本書を読んだとき、私はまだ感受性豊かな少年だったため、ガツンとやられた気持ちになりました。発売当時はまだ摘発はそれほど厳しくなく、ちょっと大きな街の裏通りに行くと、シーシャや紙巻き用のハーブが普通に販売されており、そういう裏店舗への憧憬を抱かせ、冗長させた意味で、罪深い一冊だと思います。今読むととんでもない内容なのですが、あの頃は本作品内で繰り広げられるテロリズムに近しい反社会的行動が本当にかっこよく映りました。大人になった今だから言えますが、本作を絶対に子供に読ませてはいけないと思います。薬物乱用はダメ。ゼッタイ。分別がつく大人が読む分には問題ないですが、どちらかというと未だにモラトリアムな大人に読んでもらいたい作品だと思います。
ストリッパー
レビュー(3)件
既刊1巻
4.8
ドーテー非リアのカメオタク・住田秋が、一目惚れした女の子・桂木ユイに釣り合うため、3人の姉妹による死ぬ気の特訓で華々しい大学デビューを果たし、様々なテクを駆使してユイを落とそうと奮戦する。題材が結構エグいです。大学のナンパサークルという、きれいな言い方をすれば刹那的な愛に溢れた箱で、カリスマとなったチャラ男、然して、その正体は根暗な亀オタク、イタい男性遍歴をもった姉に組み込まれたBバージン(好きな女性以外とはヤれないため未経験)の宿命を背負い、キャンパスNo.1の女王の誘惑にも負けず、ただ一人の女の子を落とすため奮闘する話です。レディースコミックスでヤッたのヤラないの、奪ったの犯されたのは結構普通にありますが、青年コミックスでこれは珍しいと思いました。主人公はちょっとおかしいくらいに純情なのですが、周囲の人物はいい感じに上の下、中の上ランクの文学部の大学生といった感じです。少し前の作品のため、今読むと古く感じる場面もありますが、流行が違うだけで、今読んでも十分面白いです。かつて非モテのバイブルと呼ばれただけあって、しばしば挟まるモテテク講座も現在に通用する内容と思います。ただし、これを読んで俺も遊んでやろうという輩は、痛い目を見るのが落ちなので注意が必要です。できるやつはすでにやっているので。非リアが脱皮するためには、血の滲む特訓が必要ということを、本書は教示しています。イケメンが口説いたり、戦ったり、誤解されたり、守ったり、秤にかけたり、そしてたどり着く話です。ラストは普通に泣けました。好きなマンガの一つです。
Bバージン
レビュー(8)件
完結・全15巻
小池 翔太
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