手塚治虫

地底国の女王が途中から人間の仮面を被ったままになるの面白いな。

漫画の描き方はほとんどないが、いろいろ試していて面白い

こういう作品を「大作」と呼ぶのだろう。20年ぶりくらいに読んでみたが、もはや聖書みたい。改めて、手塚治虫先生は(良い意味で)頭おかしかったんだなと思った。

舞台に代役として出演する代わりに、客から金品を盗む泥棒、七色いんこ。どんな役でも完璧にこなす彼の正体を暴くべく、スケバン女刑事がいんこに挑む！！

…強気だけど恋愛経験ゼロの女刑事と、思わせぶりな態度でつかず離れずのいんこ。
ラブコメ的に楽しめるし、演劇の演目の豆知識もつく。

どろろと百鬼丸がとにかく好き！
少女漫画のクールな男の子&元気で明るい女の子の組み合わせの原型とも言える関係性じゃなかろうか。

アニメでは、百鬼丸が目を取り戻してどろろの顔を初めて見る場面、もっとじっくりと描いて欲しかったなぁー…

親族の都合によって蔵に閉じ込められたまま成長した女性の物語。外部との接点は時折差し入れられる雑誌と、母、兄との会話だけ。そんな彼女が大人になって蔵の外に出た時…

手塚版ファムファタル。ヒロインの露出多し。しかし手塚治虫…唯一の欠点として女の裸は下手なんだよね…

アトムを含む「7体の最高性能のロボット」のデザインが物凄くリアルに寄せてあるのに、何となく原作のイメージを彷彿とさせ、その塩梅が流石という感じ。

世界観を含めかなりチャレンジブルな作品だけど、SF設定フェチから見ると突っ込みどころが多過ぎて…
伏線も回収しきれてないような…
個々のエピソードは凄く好きな物もあるんだけどなぁ。

手塚には珍しく…学園ラブコメ歴史SFミステリー？ジャンルがごたまぜなのに面白く、どの話もよく出来てて読み易く、夢中になって読んだ。さすが！！

第2時世界大戦下の日本で、ヒトラーの秘密を記した文書の存在から全ては始まった…
重厚すぎる群像ドラマ。あのラストシーンって…ちょっと酷くないですか？