田中靖規

タイムループ＋サバイバルホラー！！
幼馴染で家族でもあるヒロインの葬儀のため、島に帰ってきた主人公。子供を助けて溺れたらしいが、殺人の可能性もあるらしい。
島には『自分の影(分身)を見たものは死ぬ』との言い伝えがあった。彼女は自分の影を見たのか？

次々に起こる怒涛の展開はさながらジェットコースターミステリ！！ハイテンションのまま事態は推移してゆく。緻密に練られたシナリオと、ヒリヒリする緊迫のバトル、そしてめちゃ可愛くて勇敢なヒロイン。
かなり複雑なので一気読み推奨！！完結した今がチャンス。アニメ化楽しみすぎ！

和歌山の小さな島を舞台にした奇怪な出来事をもとの世界に戻そうとするループ物語型サスペンス。バトル要素が強めで後半はもはや能力バトル。謎解きどこ行った。
ループ以外のテーマとして同一人物の影という形でコピー(ドッペルゲンガーやクローンといった人物の複製)との関係が描かれる。物語の重要な要素として影があるので、様々な影との関係が描かれるが、通常のコピー物(こんなジャンルがあるかわかりませんが)がどちらかがオリジナルで両者が対立関係にある事が多いのだけど、主要な影との関係が対等に描写される。影との関係という観点で読むのもありかもしれない。
総じて前半は設定をうまく使えているが、後半はいかせていないのが残念。読後感は良いので漫画好きにはおすすめする。