タイザン5

地球にハッピーをもたらすために生まれた宇宙人「タコピー」が出会ったのは、ひとりの少女・久世しずか。タコピーはしすがを笑顔にするために奮闘するが、しずかを取り巻く環境は壮絶で…。

しずかにしてあげていることが全て裏目に出てしまい、結局バッドエンド…という誰も救われない展開が見ていて辛い。タコピーが起因となってさらにしずかを苦しめるが、タコピーは無垢だから悪くないのも辛い。
自分が良いと思ってやってることが他人にとっては悪いことってどうしようもないよね…。
タコピーは宇宙人だけど、わたしたちは人間で考えることができる生き物。自分の行動を改められるきっかけになる作品になりそう。

画力はあまり高くないが、巻数も若いため、胸糞悪い作品好きにはぴったりかと。

ウシジマくんの世界におジャ魔女どれみをぶち込んだ感じ。

発想は良かったのかもだけど、肝心のヒューマンドラマとしての完成度が低いように思う。
ありきたりなモチーフのパッチワークで、鬼気迫る生々しさとか息を呑む美しさとかが皆無。

ケータイ小説っぽい。子供向けかな…。

ただ、タコピーがカメラで殴り殺すところと、「ッピ」の口癖やめろって本気で怒鳴られるところはギャップ最高潮で少し面白かった。