坂田靖子

これは闇夜の本。でも、闇夜とはいっても、ちっとも怖くなんかない。なぜってここには、夢と優しさがあるから。閉じた目蓋の裏を思い出の場面がよぎっていくように、夜の闇を銀幕にして、懐かしい景色や心暖まる物語が浮かびあがってくるから――ファンタジー・コミックの短篇ばかりを全３巻に結集。キラキラ輝く“愛と不思議”をいっぱいにつめこんで、坂田ワールドの魅力をあますところなく伝える、傑作集の第１弾。

父が亡くなった。遺された大金さえ、長男フリッツには自由に使う事が許されず、“ヘンで、キモチ悪くて、ウサン臭いものを収集して、住まいの古城を博物館にする権利を譲る”と言う一方的な遺言に従うしかない…。かくして、おかしな物を持ち込む客との間で巻き起こる、へんてこな出来事に翻弄される受難の日々が始まった!!　坂田ワールド全開の痛快コメディ・ファンタジー!!

大魔法使いのヴァルカナルは、ただ一人の友人である若き王・ツヴァスを助けるために魔力を失ってしまった。だが世間では、ヴァルカナルは依然として恐れられる魔法使いだった。しかし、彼の身体はすでにボロボロの状態だった。これを知ったツヴァスは療養を勧め、彼も渋々これに応じて、温泉に出かける事にした。だが、これがヴァルカナルの運命を大きく変える事になろうとは!?　大冒険がここに始まる!!　幻の番外編「帰還」も収録した、待望の一冊がここに刊行!!

商店街があって住宅街があって交番があって…。ごくごく普通の町・緑が丘３丁目。けれど、なぜだかヘンな事件にヘンなモノが次々登場!?“ありそでなさそな”不思議TOWNストーリー開幕！