山田鐘人

5巻既読。
これまであまり描写がなかった魔法使いどうしの戦い、戦略性に富んでいて読むのが楽しいです。
ユルいギャグも微笑ましく、時折挟まれる勇者一行との思い出も涙を誘う。本当に素晴らしい作品。

勇者一行が魔王を倒した後の世界で、パーティ内のエルフの魔法使い、フリーレンが「クリア後の世界」を生きる物語。
長命のエルフ・フリーレンは勇者や僧侶らが年老いていく一方で、容姿は若いまま。
やるせなさ、切なさとか…言い表れられないものが読んでるとこみ上げてくる。
たまにクリア後の世界を見たくないから、RPGゲームをクリア手前で放置してしまうという人がいるが、その気持ちに近いのかもしれない。
画力が高く、絵もシャープでエルフが観る世界とマッチしている。
間違いなく傑作です。

少年漫画誌の連載とは思えないほどに、静かに美しく綴られるファンタジー
長命種と人類との寿命とそれ故の生き方のギャップに向き合う、フリーレンの今後の冒険に期待