山田芳裕

安土桃山〜江戸初期の歴史漫画ですが、
為政者とは違う視点から見れるので
読んでいて興味深く、面白かったです。

時々、性描写があるので苦手な方は留意したうえで読むことをお勧めします。

絵にクセがある。主人公がワンマンなクソ野郎と思いきや、意外と優しいし博識。彼の地に辿り着けるか楽しみ

500年の眠りから覚めた主人公が、イラクから日本を目指して旅をする物語。
文明は農耕と狩猟で暮らすレベルまで戻っていた。そんな世界でも既に戦争はあり、人々は殺し合っていた…。
何も持たず生きる術も無い主人公が、現代で経営者だった頃の知恵を生かして人々と渡り合い、仲間を作り、逞しくなっていく様が痛快！

古田織部を主人公にするという、新し過ぎる視点の戦国物。
武ではなく「名物」を中心に描かれる人間模様、人間の胆力や骨董(現代視点)で話が進む新しいジャンルを作ったと思う。

もしかして、本当にこつだったんじゃないのか？
と思わせるようなストーリーの作り込みと、数多く出るキャラクターそれぞれの魅力が、ある程度以上に史実にそって描かれるのもいい。

メモ．実．外

顔芸が強すぎる

普通の歴史モノではあまりフォーカスされない文化人目線で戦国時代を見ていくのが斬新だった?織部の最期の言葉は数寄で、熱くて、笑えて、泣ける屈指の名セリフ?アニメのオープニング曲のebi sukuiは音源化されてないがかなりの名曲♩

シェルターでの冬眠から目覚めて、500年後に一人放り出されるポストアポカリプスなお話。へうげものでもそうだったけど、独特の存在感を放つ、キャラクターのどろりとした表情の良さはさすが。

戦国時代にお茶の茶碗に魅せられたある男の話。顔芸が面白く、主人公は憎めない(今のところ)。千利休パイセンまじカッケェっす。

素直な男が何故モテるんだろう。この本に書いてあります。