もんでんあきこ

8巻読了

「男の色気」が凄まじい。
貧しい崖下の長屋で蔑まれながら育った、6本の指を持つよるべない男。彼が行く先々で出会う女たちの数だけ紡がれる、官能的で不思議なドラマの数々。

女であることの苦悩と情念とが彼の手によって解放され、希望へつながってゆく。この作家の描く濡れ場はエロさと品の良さが両立していて、もはや熟練の職人芸。

エロ漫画は数あれど、この作家さんの絵は唯一無二。
女の身体がしなやかで柔らかそうで、濡場も色っぽいのに下品じゃない。デッサンも確か。

物語も短いのに印象的で文学の香りすらする。素晴らしいのひとこと。

雪人がいい。イケオジもでてきてミステリーも楽しめてイケオジがいい。

人にすすめにくいけど、とても印象に残る良作だと思います。

大沢在昌xもんでんあきこの最強タッグで抜群の安定感&完成度！！ハードボイルド風味のサスペンス。
刑事だった父親の死の真相を追う主人公、一筋縄ではいかない警察やヤクザの面々。
絵が上手い！派手さはなくても的確なトーンワーク。オッサン達がカッコイイ！
スーツのオッサンが上手い＝絵の技術が高い

桜木紫乃の名作をもんでんあきこがコミカライズ。
「6本指の男」を彼に抱かれた女達の証言で追っていく話。断片的な情報が組み合わさって1人の男の人物像に迫っていく感じがとても面白い。

もんでん先生の描く年上紳士がやっぱり素敵！身悶えするような大人の恋愛がたっぷり！

原作ありのミステリー。キャラが艶っぽくて、諸々の設定の割には泥臭さはない。一瞬アブノーマルを期待してしまったんですが王道のミステリーでした。

エッロい。