縁切り屋を営む薫の元に、一件の依頼が舞い込む。それは、ストーカーに困っているサラリーマン・原からのものだった。はじめは薫の話を信じきれない様子の原だったが、気づけば好意を寄せてくるようになっていた。しかし、縁を切る能力と引き換えに自身の赤い糸が存在しない薫は、原と結ばれることはないと彼の告白を拒絶するが――…。 【運命じゃなくたってかまわない――…】
容姿端麗・文武両道・品行方正――デキる生徒会長と名高い一条飛鳥。 だが、華々しい評判とは裏腹に、父の命で家のため、 学園の内外で複数の男に体を差し出していた。 その秘密を転校生の財前に知られてしまう。 財前は一条がまだ穢れていなかった幼い頃に心を通わせた相手。 ある日、一条家に乗り込んできた彼は、 「一条のこと、買ったんだ」と一条を連れ出して――。
大学生の繋司は、なぜか赤い糸が見えてしまう特異体質だ。ある日、ふと自分の指を見てみると赤い糸が!! 喜び勇んで糸を辿っていくと、そこには後輩のヒロがいた!! …俺の運命の相手って男なの!??
運命の赤い糸が視え、そして切る力をもつ「縁切り屋」の薫は、その能力のせいで自身の赤い糸は存在しない。 誰とも結ばれることはないと本気の恋を避け、依頼人だった原に告白されても拒むしかなかった。 けれど、何度断っても一途に好意を寄せてくれる原に惹かれ、彼との愛を信じたいと思い、付き合う決意を固める。けれど、どうしても原の赤い糸の存在が気になってしまい……。