「小説家になろう」発! 異世界料理ファンタジー待望のコミカライズ!!5月のHJコミックスのタイトルは、原作ライトノベルも絶賛発売中の「異世界料理道」コミカライズ第1巻!原作の挿絵を手掛ける、こちも自身がコミカライズを担当! 原作イメージそのままに執筆された、漫画版をお楽しみください!! 父親の経営する大衆食堂の見習い料理人、津留見明日太(つるみあすた)は、父親の魂とも言える三徳包丁を火事から救うべく火の海に飛び込んだ。そして気づけば、そこは見知らぬ密林の真っ只中。イノシシにそっくりの野獣ギバに襲われ、『森辺の民』を名乗るアイ=ファという少女に救われた明日太は、そこが異世界だということを知る。ガスコンロも冷蔵庫も存在せず、人々はただ生きるためにモノを喰らう。「食事」の喜びが忘れられた異郷で、見習い料理人が無双する!
大学進学のため栃木から上京する百草みのりには、誰にも言えない秘密がある。それは、皆がドン引きする程の食い意地の張った女の子だということ。食の誘惑に溢れる摩天楼・東京で、“もぐささん"のひとり暮らしが始まるが…!? 大人気コミック『もぐささん』、第2部スタート!!!
『もぐささん』の続編。 大学に進学し、地元栃木から東京に出てきて一人暮らしをすることになった「百草みのり」。 大学進学をきっかけに自分の底なしの食欲を自制し、『一日三食で間食なし』を目標に、食欲と闘うことを決心したもぐささんの日々が描かれたものとなります。 前作から舞台が変わり、キャラクターは一新されます。 前作のキャラも登場しますがチョイ役程度で、前作の主人公だった小口くんですら、料理の修行のため京都に行っており、登場シーンは少ないです。 そのため、続編ですが、前作は読んでなくても楽しめると思います。 序盤は一人暮らしを始めたもぐささんが、バイトを始めたり、大学生活をスタートさせる場面が主になります。 中盤以降、バイト先や大学の友達との交友、グルメサークルの活動の中、自制の利かない食欲に翻弄されて奇行をしてしまう展開です。 ただ、前作のようなステルス食いや目を欺いてバレないように食べる展開は少ないです。 食い意地の張った女の子が、それを恥じてひたむきに隠すのですが、たいてい残念な結果に終わる日常を綴ったものとなっています。 恋人の小口くんとは遠距離恋愛となり、もぐささんに惹かれるサークルの先輩は登場するのですが、即時玉砕します。 そのため、作中恋愛要素はほぼ無いです。 正直なところ、もぐささんを引き立てていた小口くんが本作中にいないためか、あまり主人公に魅力を感じられませんでした。 個人的には小口くんはなよなよしていて好きになれませんでしたが、本作を読むと小口くんは必要だったんだなと思います。 デフォルメされたギャグシーンが多く、温泉回や水着回などのサービスカットもありません。 もぐささんの可愛らしさで成り立っていたところがあった作品からそれを奪ってしまっており、前作のほうが個人的には好みです。 ラストも畳み出すのが唐突な感じがありました。 ただ、食欲と戦っていたもぐささんが、自分の食欲と向き合い、人として大きく成長する姿を描き出したのは良かったと思います。 前作もですが、気になる点はありますが嫌いにはなれない、良作だと思います。
by うにたべたい (528)