その少年の名は百音(もね)。正体は男装した美少女だった――。 「なにものにも縛られず、自由に文學(ぶんがく)を愛する」、それが文學倶楽部。 だが、その倶楽部は女人禁制であった――。 「女」の自由に制約があった時代、なにをするにも「女のくせに」と咎められていた時代。 幼い頃から読書を好み、本を愛し、文章を書く喜びを知っていた少女・百音(もね)は、 長い髪をばっさりと切り、男物の服を着て倶楽部の門を叩いた。 「頼もう、僕を文學倶楽部に入れてほしい」……。 正体を隠し、仲間を裏切りながらも、自分の夢に向かってまっすぐ進んでいく"文學ガール"! 笑顔、苦悩、喜び、不安……、思春期のくるくる変わる少女の表情を鮮やかな筆致で描き上げる、俊英・天乃タカの最新作!
バカで元気で、ちょっとえっち。 Fellows!&ハルタに新作を発表し続ける新鋭・真田順子が描き連ねた全10篇の物語を収録。 今をときめく女の子たちは、食べて、悩んで、笑って、恋をまっすぐ。/いつしか"運命の赤い糸"が見えるようになった主人公の乃香(のか)。親友のアンナは憧れの鷹(けい)に告白しようとするが、ふたりの赤い糸はつながっていなかった。[the same old song]/あるオトコの部屋に、制服を着たふたりの女子高生ミキと葵(あおい)。ふたりとも怒っている。「としくん、お願い。私たちのどっちが好きなの?」そして3人目の女が……。[しゅらば]/華やかで力強い女の子たちを、魅力的なタッチで描き上げる一冊!