『マンガで分かる心療内科』の作画・ソウ、原作・ゆうきゆう コンビのマンガ。 "モテるにはどうすれば良いのか"、"異性と仲良くなるにはどうすれば良いのか"、"友達以上の関係になるにはどうすれば良いのか"など、毎話モテるための秘策をテーマに取り上げ、具体的な方法やテクニックについて解説するものとなっています。 ボケとツッコミの応酬が激しいギャグマンガ調の作品ですが、書かれている内容は実践的で、今日にでも、今にでも使える内容となっています。 気になる女性がいる方、より親しくなりたい方、逆にうまく別れたい方、女性と縁がないことに悩んでいる方は手にとってみるべきだと思います。 一応、ストーリーがあります。 モテすぎて危険なため逮捕され、拘束姿を着せられて危険物として搬送される「女多 幸(おんなだ こう)」という身も蓋もない名前の男をモテなくするため、世界一モテない会社"モエソフト"に搬送されます。 声をかけるだけで罵倒される「忠野 貢」を始め、モテないメンバーの跳梁跋扈するモエソフトでモテないオーラに囲まれると幸もモテなくなるだろうという試みだったのですが、おっぱいが大好きな幸は、逆にモエソフトのメンバーにモテのテクニックを伝授して、モテない男に染まらずにすむようにしようと考える、いう展開となります。 展開はアレですが、書かれていることは全うで、納得感があります。 また、原作者のゆうきゆう氏は、メンタルクリニックを経営する精神科医なので、モテないという相談するのも憚られる悩みに対し、精神科医がマンガという形で応えてくれる良書だと思います。 既に彼女がいる方、既婚者にも、パートナーとの関係をより良好にするために心がける方法が書いているので、男女関係全般における教科書となると思いました。 なお、良いことが書いているのですが、高頻度でギャグが挟まります。 私的には楽しく読めたのですが、人によっては逆に読みづらさを感じる可能性があります。 ただ、多分そういう方はゆうきゆうのマンガではなく普通に本を読んだほうがいいと思います。 個人的には下品なネタの類は大好物なので、ゲラゲラ笑いながらちゃんと学ぶこともできる良作だと思いました。
by うにたべたい (528)八重樫ミツル、18歳。イラストレーターを目指して上京したが、住もうと思った妻沼田市は町おこしの為、ストリートファイトを制度化した変わった所だった。謎のメイド・ドラエと出会い、その導きのもと、格闘技の世界に足を踏み入れたミツルの運命は……!?上山道郎が満を持して放つ実践格闘アクション!!
ツマヌダ(妻沼田)市という架空の地方都市を舞台に、そこで行われるストリートファイトで強さを身に着けていく格闘マンガ。 太極拳やテコンドー、キックボクシング、プロレスリングやフルコンタクト空手などなど、様々な格闘スタイルを持つ強敵と戦い、技を練り上げてゆく展開です。 主人公は「八重樫 ミツル」という青年で、彼は格闘経験の無い、ひ弱な駆け出しのイラストレーターです。 家賃が安いという評判を聞いて妻沼田市を訪れた彼ですが、その街は、地域活性のため格闘技が盛んで、街中のいたるところでストリートファイトが行われているという恐ろしい街でした。 そこで出会ったメイドの「ドラエ」に、格闘センスを見抜かれたミツルは、補助金に惹かれて選手登録を行う。 選手に登録すると、ストリートファイトの試合を行う代わりに賃貸マンションに激安で入居可能になるなどの特典があります。 また、ストリートファイトを行う選手はリーグが別れていて、プロリーグに合格するとファイトマネーも発生するというシステムになっています。 ストリートを舞台にした格闘マンガですが、いわゆるケンカではなく、決められたルールがあり、必ずレフリーがつきます。 選手たちも、若干ダーティ・ファイトを行う選手もいますが、基本的にはスポーツマンシップに則った戦いを行うため、戦いに壮絶さのようなものは無いです。 戦闘スタイル、コツ、うんちく、そして、格闘技を日常生活に活かすような解説が基本となります。 内容的には、『グラップラー刃牙』や『ホーリーランド』、『エアマスター』などに近いのですが、女性キャラが多く、ライトでコメディタッチな描き口のため、普段そういったバトル漫画を読まない方にも読みやすい作品かと思います。 基本的には格闘技のいろはが描かれるのですが、終盤は親兄弟や師匠、ミツルやドラエの過去に触れる内容になります。 ミツルの過去、ドラエの出生の秘密等が語られ、また、序盤から登場したミツルのライバルキャラとなる「ジロー・王」の祖父や師匠とも因縁があることが判明するなど、終盤はかなりややこしくなります。 ただ、運動音痴だったミツルがまたたく間に格闘技術を身に着けていった理由や、ドラエがミツルに声をかけた理由について、伏線回収されているため、ストーリー上必要な部分だと思います。 なお、舞台となる妻沼田市のモデルは、千葉県の津田沼です。 津田沼に住んでいたことがあったので、津田沼に存在する場所をモデルにしたシーンでは懐かしさを感じました。 津田沼を知っている方は読んでみると楽しいと思います。
by うにたべたい (528)