この漫画のレビュー

5.0
4.0
3.0
2.0
1.0
3.77

585件の評価

4.8

8巻まで読みました

これはすごい…展開が読めない
火の鳥っぽいとよく言われるが火の鳥はオムニバス形式のファンタジーなのに対しこちらは壮大なピカレスク小説といった趣だ
ここまでは予想の範囲内だったがカンディードのように並列的にエピソードが並べられると思いきや意外な人物がずっと関わったり、かと思えば一気に時代が飛び全員死に絶えたりでも意外な所から主人公を崇拝する組織ができたりと交錯している。それは期待通りにいかないとも言えるけどなにか予想を反した驚きの展開を作ってやろう、という作者の意図が見える気もする
ちょうどドラゴンボールが王道バトル漫画をつくった代表と思われているが実は外してきたり変な話が続いたりといわゆる王道とは違う感想を持つのと似ている
だからこの漫画には単純に面白い!と言い切る以外の何かがある気がする。それがいいものか悪いものか、まだ私には判断できないがこれからも読者の予想を裏切っていって欲しい

追記:火の鳥は火の鳥という超越的存在が生き物を俯瞰してる、という三人称視点の物語だったが不滅は超越的存在が生み出したフシの視点で進む一人称視点だ
2001年宇宙の旅で例えるなら火の鳥がモノリス視点だったのに対し、不滅はサピエンス視点で物語が進むといったところか
しかし1つ不満なのは不滅の超越者のキャラデザだ。真理ともいえる神的な存在をフード被った男って…火の鳥、モノリスと比べて魅力が無さすぎる。しかもバンバン出てきてあまり神聖な感じがしない。あるいはこれもこの作品特有の予想を裏切る展開のひとつとも言えるかもしれないが…

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