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くずしろ
3.79
4634
発刊:2016.07.25 〜
既刊13巻
兄が死んで「他人(かぞく)」との生活が始まりました。 岸辺志乃、17歳高校生。両親が死んで、半年前に唯一の肉親だった兄も死にました。そんな私は「兄の嫁」である希さんと暮らしています。『他人だけど家族』──。そんな二人を描く、そんな不可思議で、不器用で、そしてほんの少し心温まる、日常センシティブストーリー。
72件の評価
せーふぁ
5.0
10巻既読。カバー下「兄と兄の嫁と暮らしています」でまずひと泣き(恒例)。今回はいつにも増して重重で胃が痛いです。そうくるかあ。そして泣けてくる。くずしろワールド全開です。女子高生の主人公は幼い頃に交通事故で両親共に亡くし、歳の離れた唯一の兄と生活してきた。その兄が結婚し、兄・兄の嫁・主人公の3人で暫く暮らしていたが、兄は物語が始まる半年前、突然亡くなってしまう。兄の嫁は、以前同様に義妹と生活することを提案するが…感情移入するほどに泣けます。本編で泣いたあとカバー下でまた泣く。物語のトーンはとにかく低い、低い、低い。明るい場面も空元気、茶番が過ぎる。でもそうでもしないとふたりは崩れてしまう。痛々しいです。とにかく妹と嫁の心理描写や感情の動きの表現が素晴らしいです。モノローグは勿論表情で語らせる手の仕草で語らせる行間で語らせる。あとsideA/sideB みたいに、その時の相手の気持ち、裏側がわかる回もあって、そんな仕掛けも良い。5巻位まではありがちな展開だけど、6巻以降が個人的に大好物。鬱要素増し増し。
れとれとさん
4.0
大切な人を亡くした2人の日常を描いた物語。同じ気持ちを共有できるからこそお互いに依存したり、お互いの行動に不安になったり人間の闇というか醜い感情というかそこらへんが丁寧に繊細に表現されていて読んでいてゾクッとする部分も。わりとシリアス展開が多い中にも、スパイスのようにじわりとコメディ要素を入れてくれるのでずっと重たい気持ちのまま読み進めることがないというのも構成が上手いと思う。たまにのほっこり回にはとても癒される。事情を知らない人から見たら、本当に仲の良い姉妹なんだなって思えるほど。だからこそ、2人の表向きの態度と心の中の感情とのギャップに引き込まれていく。
tomoki
複雑な関係の二人だけど、ほっこり優しい日常がそこにはありました…まさに優しい世界…癒されたいときにぜひ読んで欲しい!
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