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浅野いにお
3.80
10730
発刊:2014.09.30 〜
完結・全12巻
3年前の8月31日。 突如 『侵略者』の巨大な『母艦』が東京へ舞い降り、 この世界は終わりを迎えるかにみえた―― その後、絶望は日常へと溶け込んでゆき、 大きな円盤が空に浮かぶ世界は 今日も変わらず廻り続ける。 小山門出(こやまかどで)、 中川凰蘭(なかがわおうらん)、 2人の女子高生は 終わりを迎えなかった世界で 青春時代を通行中! 『ソラニン』『おやすみプンプン』の 浅野いにお最新作! 2人の少女のデストピア青春日常譜、開幕。
368件の評価
もい
3.5
相変わらずセリフと絵がキマッてるし読んでて気持ちいい。でも今までの作品と違ってストーリーは評価低めです。おんたんが可愛かった
おおがらす
4.3
「別垢で作ったメンヘラ垢でかまってちゃんするのか!?政治家ネタを意味もわからないまま右から左へリツイートしてエセ社会派を気取るのか!?さあ貴様の夏休みはどれだ小山門出18歳53キロ!!」ガチガチに厨二感で固まった陰謀論まみれで楽しくてグロテスクな日常。血しぶきをまち散らして駆除される侵略者たち。人類の残り時間はあと1か月、だからどうした、大好きな友達と過ごす日常こそ最強!……やっぱ浅田にいおは天才
うにたべたい
4.2
ビレバン族のバイブル的存在である浅野いにお氏の作品。氏の作品は短い作品が多いのですが、本作は『おやすみプンプン』と同じく、10巻以上続いた長編です。突如東京上空に巨大な宇宙船が現れ、ビルをなぎ倒し、旅客機を墜落させ、多くの人々死傷させる。だが、米軍による爆撃でほぼ制圧され、浮力だけをかろうじて残していると思われる巨大な宇宙船だけが東京上空にふわふわと漂っている。そんな世界で生きる、平凡でごく一般的ななかよし女子高生「小山門出」と「中川凰蘭」、その親友たちが本作の主人公です。プンプンのような極端なデフォルメやシュールギャグ、一方で地獄のような極鬱展開はゼロではないものの控えめで、本作は氏の新境地と言ってよいと思います。絵のタッチやポップさ、隙きあらば小ネタを挟んでくる"いらんことしい"さ加減は健在なので、いにおの過去作品が好きな方は問題なく楽しめると思います。凰蘭は、太眉離れタレ目で、顔面から体液を垂れ流し「はにゃにゃフワーッ!」が口癖の愉快なキャラ設定です。その他のキャラもあくが強くてぶっ飛んでいますが、魅力的でかわいらしく、主人公たちの動きを追っていきたい気持ちにさせてくれます。序盤は、世界情勢や迫りくる危機とは無関係に、無敵の女子高生たちは日々をオラオラと謳歌していますが、身近な人の死や謎の言葉を操る不思議な青年との出会い、そして意外な真実が明かされ、最終的に大きな渦の中核となります。よくある終末ものかと思いきや、実態はシュタインズ・ゲートに近い内容でした。終盤は非常に意外な人物が行動することで、物語が収束へと向かいます。ただ、なぜ彼である必要があったのか、彼が行動することでなぜ収束したのかが良くわかりませんでした。ストーリーの中核がぼやけていて、すっきりしないまま終わった感じがあり、賛否ある終わり方だと思います。ラストでは謎の飛行物体が登場し、どこからか「はにゃにゃフワーッ!」という声が聞こえたり、作中劇であるマンガが消滅したりしています。何かを匂わせるような描写が多く、ちゃんと理解するためには考察が必要だと思います。
Rich
ぽん酢
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